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私の体験談

2007全日本吹奏楽コンクール

吹奏楽ファンの皆様、お待たせしました明和テレビ実況中継、今年もやります。

コンクールに見に行きたくても仕事の都合、家族の都合などで見にいけなかった人、私が見たままをお伝えいたします。

11月3日私はマイカーで岐阜から長野へ向かったのです。東海北陸道から中央道へ愛車ISは快適に長野へと進み、11時30分ごろ開場につきました。駐車場を探したところ警備員さんに止められ駐車場は仕えないとのこと、

「どっか近くに駐車場はないの?」

と聞いたが教えてくれません。仕方なくぐるりと開場の周りを探すと敷地内の公園裏口駐車場は空いてました。

「なあんだ」

有料駐車場を覚悟してましたが敷地内の公園無料駐車場に止め、公園出口のイタリア料理店で時間まで食事とCFP試験のお勉強をしてました。

そろそろ時間かなと2時15分ごろレストランを出て(2時間もお勉強と食事をしてました)約5分ほどで開場へ、今年から2階席は指定席のため(私は指定席)例年ほど行列はなく、また、昨年のような 私の個人的な失態もなく(一部の方のみ思い出してください)厳かにマイシートへ。

座ってみたけど、椅子が窮屈。

音楽ホール、特に古いホールほど椅子が狭く、前の席との間も狭い。もっとゆったりと聴けるような配慮をお願いしたいものです。

席は2階席前から3段目上手側。まあまあ良い席です。周りを見渡したが今年は知ってるOBはいない様子だ。

   日時:2007年11月3日14時50分開演

   場所:長野県民文化会館

開会の挨拶 塚田さん

「紅葉見ごろの美しい長野で全国大会が開催されとても喜ばしいことです。先月中高生の大会がありましたが、その演奏に皆様感動されました。今日明日は大人の演奏を期待いたします。」

そして、審査員9名の紹介。

さあ、大人の演奏が聴けるでしょうか。

なお、個人偏見的審査は、課題曲:技術点、音楽点、自由曲:技術点、音楽点のA〜Eまでの5段階です。

1 北海道代表 札幌大学吹奏楽団 (指揮/今井敏勝) 2年連続6回目

課題曲W 自由曲 管弦楽組曲「第六の幸運をもたらす宿」より (M.アーノルド/木村吉宏)

服装:上白下黒 

課題曲:軽くスキップするようなテンポ感は好感持てます。ただ、ピッチが会ってないようで音が汚く聴こえ損をしています。交通整理が不十分 のようでメロディを伴奏が消してしまってました。

自由曲:フルートのソロは心がこもっててグッドでした。自由曲の冒頭でもありとても緊張なさったことと思います。このあとソロが各楽器に引き継がれていきますが、伴奏がピッチが会ってないのとソロに対して大きすぎせっかくのソリストを消して しまい、残念です。

後半に向けてもテンポ感重く行進していきません。そして、ピッチが合ってないため汚く聴こえ気持ちが盛り上がっていけませんでした。

個人偏見的審査 DCDD 結果:銅賞

 九州代表 福岡教育大学吹奏楽部 (指揮/倉橋慎二) 3年連続6回目

課題曲U 自由曲 スターズ・アトランピック '96 (三善晃)

服装:上下黒 

課題曲:バランスに気を配った好感の持てる演奏。行進曲らしいテンポ感が出るともっと良くなるでしょう。最後への持ってき方も良い。

自由曲:たいへんよく練習されてます 。譜面の表面上は出来ているとおもいますが、その奥にもっと面白いものがあるんです。その辺が出来れば、金賞でしょう。でも、毎年このバンドの演奏を聴いてき ましたが、今年は驚くべき進歩です。次回はさらに注目したいと思ってますが、来年は3出でおやすみですね。上昇バンドにとって3出のおやすみは気の毒。この制度何とかならないものでしょうか。

個人偏見的審査 CCBB 結果:銀賞

 関西代表 龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 (指揮/若林義人) 2年連続13回目

課題曲X 自由曲 また一緒 (酒井格)

服装:いつものように紺色の上着に下は黒

課題曲:最初のファンファーレを聴いて、耳を疑いました。例年のクリアな龍谷サウンドを期待していただけにピッチが微妙にずれ、音が汚く聴こえてしまいます。次の各パートのエキゾチックなソロも淡々と 演奏され、味のあるメロディに味がない。続いて出てくる強引な強音。一体どうしたのだろう。何か部内で事件でもあったのだろうか、雰囲気のある面白い曲をただ強弱をつけるだけの 単調な演奏。えぇ!という感じで時間が過ぎていきました。

自由曲:いつものような単純明快の酒井作品とは一風変わった面白みのある曲と思いましたが、せっかくの作品も、このように淡々と 音を並べるだけ、そして課題曲のように強引な強音。洗練された合奏力で金賞を取ってきた龍谷なのに、 どうしたのだろう。???心配です。音楽以外の問題があるのなら、何とか解決して来年再びさわやかな龍谷サウンドを聴かせて頂きたい。

がんばれ!龍谷!

個人偏見的審査 BBBC 結果:銀賞

 九州代表 福岡工業大学吹奏楽団 (指揮/柴田裕二) 2年連続9回目

課題曲T 自由曲 バレエ音楽「シバの女王ベルキス」より (O.レスピーギ/小長谷宗一)

服装:上白下黒

課題曲:とてもさわやかなサウンド、軽やかなテンポ感。きっちりと作り上げられた好演でした。欲をいえば、しっかりと歩けるようなマーチのリズムが表現できれば、もっと良くなると思いました。

自由曲:全体の響きが最後まで良く、弦楽器のような豊かなサウンドでした。リズムの面白さ、クライマックスへの盛り上げ方にもう一工夫があればと思いましたが、最後まで気持ちよく聴くことが出来ました。

私としては、2番目にいい演奏でしたが銀賞とはかわいそう。

個人偏見的審査 ABAB 結果:銀賞

5 関西代表 近畿大学吹奏楽部 (指揮/森下治郎) 2年ぶり24回目

課題曲W 自由曲 プラハのための音楽 1968 (K.フサ)

服装:上下黒 

課題曲:一人一人の音色がきれいで全体のサウンドとしてもOKと思います。近大復活!と思いました。それだけに最初のファンファーレの音をしっかり合わせてくれればと残念に思いました。場面展開も良くストーリー の伝わる。いい演奏でした。最後のホルンはすこしやりすぎかも。

自由曲:この曲は音と音の間の表現が難しい。これを克服しないと 単調な音楽になってしまう。表面上は上手く出来てましたが、この曲を取り上げるからにはもっと深く聴衆を納得させる訴えがほしかった。前半で緊張感を表現できれば最後のコラールがもっと感動できると思います。

個人偏見的審査:AABC 結果:金賞

 東北代表 東北福祉大学吹奏楽部 (指揮/松崎泰賢) 3出休み明け5回目

課題曲W 自由曲 「散歩、日傘をさす女性」 〜クロード・モネに寄せて〜 (八木澤教司)

服装:男性 上下黒 女性 上白下黒

課題曲:ホッと落ち着ける好感の持てるテンポ感。曲作りも納得できる好演でした。ただ、一人一人の基礎力の向上と、バンドの合奏力が アップすれば金賞団体に近づくと思います。

自由曲:印象画的な曲でしたが、課題曲同様合奏力不足で美しい絵を見るようには感じられませんでした。合奏力は時間を掛けて丁寧に練習すれば絶対向上します。ブラボーと言う声もありました。 次回期待してます。

個人偏見的審査 CACC 結果:銅賞

休憩

7 東関東代表 神奈川大学吹奏楽部  (指揮 : 小澤俊朗)  3年連続37回目

課題曲X 自由曲 : 「交響三章」より 第3楽章(三善晃/小澤俊朗)

服装:上下黒

課題曲:この曲での訴えたいことがファンファーレを聴いただけで理解できてしまう。むなしくやるせないファンファーレ、それに続きクラ、ピッコロ、オーボエとS字曲線のように メロディが縦ゆれします。ただfgのソロだけ聴こえてこない。つながってきたメロディが途切れそうになりました。CDにするときにはミキシングで音を拾っていただきたい。一人一人ほんとに良く歌ってくれてます。縦に揺れたり横に揺れたり、 1人も気を抜くことなく精魂込めて演奏してます。すばらしい。そして最後のバスドラム。とても印象に残りました。

自由曲:小澤神大の十八番。今まで聴いたのと少し編曲が違うのか表現方法を変えたのかちょっと違って聴こえました。最初のぞくぞくするような緊張感。音が滑らかに移っていく。ほんとに緊張する。喉が渇く。自分の心臓の音が聴こえる。ドキドキする。pの表現がすごい。中盤のピアノから始まる テーマ、新たな生命の胎動のようにリズムが刻まれる。どんどん場面が変わっていく。音が重なりテンポ感も変化し曲が盛り上がり、盛り上がりの頂点でのシンバルは、まるで龍がうねりながら昇っていくようであった。最後のピッコロソロも雰囲気出てて曲を締めてくれた。

気がつくと、手から汗がべっとり。すばらしい!完璧でした。ここ数年でも最高の演奏ではなかったでしょうか。来年おやすみなのがとても残念。小澤先生も若くないんだから、神大だけ毎年コンクールに出てほしいと思った次第です。

話変わりますが、サマコンでも感じたことですが、オーボエ君上手いですね。サロメの女の子を越えるくらいの実力なのではと感じた次第です。

個人偏見的審査 AAAA 結果:金賞

 西関東 埼玉大学吹奏楽部 (指揮/小峰章裕) 4年ぶり4回目

課題曲V 自由曲 吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」より I. 祈り、 III. 祭り (伊藤康英)

服装:上下黒

この団体憶えています。4年前宇都宮でアーノルドを演奏されてましたね。その一風変わった表現方法が印象に残ってます。

課題曲:4年前同様楽しい解釈、指揮者がコンクールを楽しんでるような思い切った表現でとても楽しく聴けました。実力のある指揮者なのだから、是非バンドの合奏力を トレーニングで上昇させてほしいと思いました。そうすれば指揮者の意図がもっと伝わるバンドになると思います。自分たちが楽しむだけでなく、客席ももっともっと楽しく聴けることでしょう。

自由曲:美しいハープのあとのホルンさん、もう少し丁寧に出てくれないとハープの作った美しい流れが壊れてしまいます。この指揮者は優秀で、指揮ぶりからどういう音を出したいのか良く 伝わります。ただ、計算した音楽というより感性に任せた天才的な作り方のようで、 聴衆としては、ときどき理解しがたい表現もありました。何か不思議な魅力のある指揮者です。特異な才能の指揮者だけに、バンドのトレーニングをつんで是時文教を超えていただきたく思います。

個人偏見的審査 DDED 結果:銅賞

 中国代表 川崎医療福祉大学ハートフルウインズ (指揮/岩田俊哉) 2年ぶり5回目

課題曲V 自由曲 レッドライン・タンゴ (J.マッキー)

服装:上下黒 セッティングに手間取っていた。

課題曲:いつも暖かいサウンドを聴かせてくれます。優しい表現で上品に演奏してました。ただ、もう少しロングトーンなどを練習して一人一人の音がもっと響くようになると 全体のサウンドも輝くようになると思います。

自由曲:いつも意欲的な自由曲で楽しませていただいております。この曲のスピード感、緊張感がもっと表現できるといいですね。緊張感がないので間延びしてしまいます。途中、ソプラノサックスやフルートのソロ がありましたが、伴奏が大きすぎて消してしまってます。面白い曲のようですが、消化不足かな。

演奏終了後の退場も、時間がかかっているようでした。中国地区の名門校なので、演奏だけでなく入退場の練習もすれば、より演奏に集中できると思います。

個人偏見的審査 CDDE 結果:銅賞

10 東京代表 創価大学パイオニア吹奏楽団 (指揮/磯貝富治男) 4年ぶり4回目

課題曲V 自由曲 ハリソンの夢 (P.グラハム)

服装:上白 下黒

課題曲:会場が酸欠になるような思いっきり息を吸う音が聞こえました。湧き上がる前奏。課題曲Vが3つ続きましたが他団体とは1枚違う演奏 。メロディーラインが綺麗に聴こえ、伴奏とのバランスもよく考えられてます。最後はちょっと演出しすぎのフェルマータでしたが、ぎりぎりセーフかな。

自由曲:ティンパニのニューニングはもう少し高めでも良かったのではないでしょうか。リズムの楽しさがもっと出たほうが私は好みです。中間部の歌い方はとても丁寧でしたが もっと魅力的に歌ってくれれば最後のクライマックスでもっと感動できたと思います。

個人偏見的審査 BBCC 結果:金賞

11 北陸代表 金沢大学吹奏楽団 (指揮/三浦宏予) 2年連続13回目

課題曲W 自由曲 歌劇「フェドーラ」より (U.ジョルダーノ/鈴木英史)

服装:上白下黒

課題曲:さわやかなテンポ感で作られていましたがバスドラムももうすこし軽くリズムを刻めればもっとよくなると思います。

自由曲:各ソロはもっと曲想をつかんで歌いこんでいただければおもしろく聴けたと思います。テュッティの多い曲でしたが、その中でも楽器の配分が変わっていろんな音色の変化がある 曲ですが、そのところが上手く出来てなく、ズーと同じサウンドでした。最後も上から下に叩きつけるような強音が続き、すこし疲れました。

個人偏見的審査 DCDD 結果:銅賞

12 東海代表 静岡大学吹奏楽団 (指揮/三田村健) 3年連続7回目

課題曲V 自由曲 華麗なる舞曲 (C.T.スミス)

服装:上濃紺下黒

課題曲:リズムの感じ方が合ってなく、安心して聴けませんでした。軽く捉えようとする人と重く考えている人がまざってました。後半からは悪い方に合って来た感じでちょっと歩きにくいマーチ になってしまいました。

自由曲:難曲を吹きこなしていたとは思いましたがリズムがすべって曲の面白さがもうひとつ感じることが出来ませんでした。最初から最後まで変化が 感じられず、せっかく難曲をこれほど作り上げたのですから、いろんな表情を出していただけると楽しく聴けたと思います。

個人偏見的審査 CCBC 結果:銀賞

休憩

前演奏が終わり、購入予約しているCDを引き取りにロビーに出たところで小澤先生発見、まだ発表前なのについ「おめでとうございます」と言ってしまいました。お隣には三橋先生。真島先輩の「3つのジャポニズム」で全国出場し銀賞を受賞されました。「金賞取れなくて残念でしたね」

発表

「川崎医療福祉大学にお忘れ物があります」とアナウンス、川崎さん演奏以外の部分もちゃんとしましょう。

まず平松氏から各大学指揮者に指揮者賞

いつものように「セーノー ○○」と指揮者の名前コール

「セーノ トシロー」「うぉーー!!」

いよいよ発表

「みなさんこんばんは」 客席「こんばんはーー」

「今日は若さあふれるすばらしい演奏をありがとうございました」

「それでは3年連続出場の発表をさせていただきます。」

福岡教育大、神奈川大、静岡大が発表される。

「それでは発表いたしますが、外は夕飯時ですので会場外で元気のいい歓声はご遠慮下さい、その分ここは防音なので、ここで手短に喜んでください。」

「金賞はいつものようにゴールド金賞と言います。」

札幌大から順に発表される。平松氏はとても熱く、長く一人一人に硬い握手をなさって見えました。

福岡教育大学の銀賞発表にキャーの歓声

龍谷大学の銀賞発表にはどよめきがおきました。

近畿大学のゴールド金賞にキャーワァーーヤッターと歓喜の声。

神奈川大学のゴールド金賞にもキャーワァーヘイヘイ

埼玉大学の銀賞、川崎医療福祉大学の銀賞にもワァーの歓声。

創価大学のゴールド金賞にイヤーキャーウォーの歓声。

いつものように発表はドラマです。

龍谷大はとても残念。一体どうしたのか、部内で何かあったのでしょうか、いつものような透明感がまったくなく、昔の張ったりバンドのような演奏で 残念でした。龍谷は黄金時代の関学、近畿大に続き、関西地区を引っ張ってきた団体です。頑張ってきた疲れが出たのでしょうか。

福岡教育大は一皮も二皮もむけていて驚いてます。来年3出で出れないのはほんとに残念。 来年の使い方は大切です。コンクールに出ない分、どこかで緊張感のある舞台を経験して再来年につなげてほしいと思います。

福岡工業大は金賞と思いましたが、表現を抑えすぎたのがマイナス点になったのかもしれません。でもここの大学のサウンドは大好きです。 このサウンドを生かした自由曲で来年また挑戦してください。

近畿大学復活おめでとうございます。発表のとき一番喜んでましたね。大阪府大会敗退からよく這い上がってきたと思います。いろいろ苦闘があったことと思います。新たな黄金時代を 築いてください。

閉会の辞

「皆様の賞はそれぞれでしたが信州の紅葉はゴールド金賞です。是非明日は美しい景色をみて帰ってください。来年は大阪国際会議場です。皆様ありがとうございました。」

出場の皆様、連盟の皆様、ボランティアの学生さん。ありがとうございました。終了後もホールで抱き合う人たち、悔しくて泣いてる人たち、皆様にとって今日の一日は決して 一生忘れることのない時間になります。この思い出は出演者しか与えられません。選ばれた喜びを人生に生かしていただきたく思います。

皆様ありがとうございました。