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私の体験談

2006全日本吹奏楽コンクール

チケット完売。大学の部のチケットが完売するなんて、史上初と思います。

今年は、金賞受賞校が7つも参加します。文教、駒澤、龍谷、金沢、札幌、福岡工業、そして神大。これも史上最高と思います。

例年になく面白い吹奏楽コンクールになりそうという期待を胸に宇都宮へ。

あら、期待を胸に、おや、胸にあったはずのあれが・・・  早速電話 プルプル 「あ、扇君、あの・・・」「わかりました。とにかく来てください」 ちょっと怒り声。扇君、三橋君  いろいろご心配かけました、そしてお世話になりました。この件は私が死ぬ頃、誰かに 伝えてください。

そんなことで、私は宇都宮文化会館に、列に並んでると、どこかで見た顔、あれ、あの人は・・・あ、思い出した、3年前宇都宮であった松島君だ。でも、自信ないな。

私はその人に向かって手を振るが、無視している。 やっぱ人違いかな。それとも冷たい人なのかな。そうこうしている内に、扇君が来る。

扇「先輩、なに並んでるんですか・・・」冷たい一言、「君たちのために並んでるんだ」と小さい声で主張。

14時きっかりに開門。私はテクニックを使い3階の中央一番前に、そして、扇君夫婦、松島君(やっぱり松島君だった)少し後で2階席にいた田原会長もここに移って着ました。

「あとは内田さんだけど、こないだろうなぁ」

前日内田さんの掲示板に横浜出張と書いてあったので、残念に思ってました。

が、おや、2階上手側にひょろひょろの人が、うぅ、あの人は内田さんに似ているな、私のレーシックで鍛えた目でもう一度良く見ると、やはり内田さんのようだ。その人に向かって手を振ってみると内田さんも気がつき応える。相変わらず痩せている。仕事の責任も軽いのだろうか、と思いながらも声には出さず3年ぶりの再会が出来ました。

うれしかった。

横浜はどうせ大した仕事ではなく、早めに帰ってきたと想像しましたが声には出しません。コンクールでは珍しく神大OB固まっての観戦となりました。

14時50分定刻どおり、開会式が行われ、審査員紹介。

そして、1番の静岡大入場。パーカッションは下手(舞台から客席を見て右手側)舞台袖から、管楽器奏者は下手脇花道からと2手に分かれて入場。今気がついたがオケピットを上げて、そこを通り道にして流れを良くしている。さすが三橋君。

1番は予定より3分早く14時57分スタートとなった。

今回も失礼ながら私の記録のため私的メモ的な審査評価をしますが、素人の個人的趣味的なものなので、気にせず見てください。失礼があったらメールお願いします。評価はコンクール同様 課題曲技術点・音楽点 自由曲技術点・音楽点の順に5段階表記としました。

1:東海代表 静岡大学吹奏楽団 指揮:三田村健 2年連続6回目

 課題曲5 自由曲 リコイル(シュワントナー)

演奏前の予想: 低迷する東海地区。岐阜に住む私としても、なんとか頑張ってほしい。いつもシンフォニックな大人のサウンドを聴かせてくれる静大。今年はいままでとは違った雰囲気の自由曲。インパクトのある演奏を期待してます。

服装は黒、逆V字形のような木管の並び、オーボエが最前列上手。バスはすべてピストン、神大と同じ。

課題曲:序盤の音が飛び散るところに表情なく、私には意味が伝わって来ませんでした。終盤の不協和音もただ汚いだけになってしまったようです。 もっと表情豊かに魅力的な演奏を次回は期待したいと思います。もうすこしです。

自由曲:課題曲と同じででメッセージが分かりませんでした。単調に進んでしまったので、後半の合唱も効果が今一。でも私と同じ東海地区 なので、今後の躍進を期待したいと思います。

私的評価:DDDD(課題曲技術・音楽・自由曲技術・音楽の順です)=8点 結果:銀賞

2:九州代表 福岡工業大学吹奏楽団 指揮:柴田裕二 休み明け8回目

 課題曲1 自由曲 交響曲第1番「指輪物語」より魔法使いガンダルフ(デ・メイ)

予想: 安定したサウンド。重厚な響き。私の好きな大学です。休み明けのコンディション作りは大変難しいと思います。でも、今年の結果は福岡工業大にとってとても大切です。いい演奏。そして金賞を期待してます。

服装は白、パーカッションは腕まくりしていた。

課題曲:表情を出そうとしているのは分かりますが、テンポ感がなく単調なリズムのため、メロディから歌が聞こえてこなかった。中盤から後半に掛けてはバックが大きすぎ 木管のメロディを消してしまったようです。バランスに気をつければもっと良くなると思いました。

自由曲:これもバランスが悪くメロディが聴こえない。中盤の速いところもリズムが平坦なため、前に進んできません。後半のコラールも単調 になりメッセージが伝わって来ませんでした。テュッティの響きは抜群なのに残念。

私的評価:CBCD=12点 結果:銀賞

3:関西代表 立命館大学応援団吹奏楽部 指揮:篠原康浩

 課題曲1 自由曲 「スペイン狂詩曲」より祭り(ラベル/森田一浩)

予想: このバンドは、よく印象派を取り上げてますが、過去の演奏では、音的には綺麗に仕上げていましたが、ラベル演奏上とても大切な拍子感を出すのがいまひとつ と感じて聴いておりました。さあ、今年はどうでしょうか。

白い服、指揮者タクトを振る前に首をぐるりと1回転。

課題曲:雰囲気すばらしい。トランペットからクラリネットへ小気味良くメロディが受け継がれる。ただ、pの音 もう少し小さくしてフォルテとの差を広げれば、もっと立体感が出たと思います。中盤の歌い方が少し浪花節的にも感じるが、まあOKでしょう。終盤ブラスの音 を押さえれば木管の美しいメロディがもっと引き立ったと思います。この指揮者、演奏前に首を1回転してたが、指揮中も回していました。

自由曲:例年印象派を取り上げてますが、今年もこのバンドに合ってないと感じました。良く練習して、歌っているのは分かりますが、歌い方やテンポ感がちょっと違うような気がします。たとえば北島 三郎かシャンソンを歌っているような感じで、それはそれで好きになれば熱狂的にはまるかもしれませんが、 違和感を感じる人も少なくないと思います。課題曲が良かっただけに、選曲を変えていれば今年は金賞取れたと思います。

私的評価:ABBD=15点 結果:銀賞

4:九州代表 福岡教育大学吹奏楽部 指揮:倉橋慎二

 課題曲1 自由曲「シンフォニエッタ〜水都のスケッチ〜」より3、4、(バンデルロースト)

予想:いつもスタンドプレーしたり見せてくれる楽しいバンド。今年はどんな演出があるのか楽しみ。

黒い服。

課題曲:一生懸命演奏しているのは伝わりましたが、ちょっとバラバラに感じました。メロディと伴奏 、木管と金管の一体感を考えるともっと良くなると思いました。チューニングももう少し気をつければ、音色に艶が出ると思います。

自由曲: 淡々と音符を処理しているように感じました。音楽を表現することをもう少し考えると感動できると思います。リズムの楽しさも伝わってきませんでした。でも2年前よりいい。

私的評価:DDCD=9点 結果;銅賞

5:東関東代表 神奈川大学吹奏楽部 指揮:小澤俊朗 2年連続36回目

課題曲3 自由曲 残酷メアリー(田村文生)

予想:前回の宇都宮に続いて田村作品。難解な曲をまたまた取り上げる小澤先生。決して一般受けしない曲だけに、すこし不安を感じるOBの私です。

服は黒。他のバンドに比べ最前列がかなり前に来ている。

課題曲:不安なテンポ設定、何か胸騒ぎを感じる。誰かに体をゆすられているような感じ、妖怪か魔物が私の胸に手を突っ込み心臓を鷲づかみにして左右にゆすっている。不安、私はどうなってしまうのだろうか、どんどんゆすられる、 苦しい、不安の極地、「やめてくれー、誰だオレの後ろにいるのは!」と、怖い夢を見ているようだ。不安は解消されずに課題曲終わる。

自由曲:不安な気持ちを引きずりながら自由曲へ、課題曲とは違った不安感、今度の悪魔は神出鬼没、前かと思えば後ろ、右、左と思いもかけないところから現れる。緊迫感。ユーホのソロがやさしい表情をしながら 恐怖感をあおる。きっとメアリーってほんとに残酷なやつなんだ。鼓動が収まらない。Fgのおどろおどろしいソロ、パーカッションの効果音が心臓をえぐる。不気味、怖い、サックスのソロも悪魔の笑い声のよう。テンポが速くなり、どんどん 暗く怖いところに引っ張られる。リズムやメロディが変わるたびにますます不安になる。金属板を叩く音が効果的に重なる。そして最後のフルートが最高に怖い、 魂が入ってる。それを受け強音で終わる。その時、田原さんも言ってたが観客が最後の余韻を聞き逃すまいとホール全体が息を呑んだように静まり返る。そして、大拍手。

いやあ、凄すぎる。吹奏楽でこんな表現が出来るのか。この演奏は吹奏楽の遺産だ!OBなので、褒めすぎをご容赦ください。

私的評価:AAAA=20点 結果:金賞

6:東北代表 山形大学吹奏楽団 指揮:吉田僚 8年ぶり3回目

 課題曲1 自由曲 アブサロン(アッペルモント)

予想: 8年前も神大の後の出番でしたね。あの時は銀賞でしたが、聴衆から一番受けていたバンドだったと思います。私もとても楽しく聴かせて頂いたことを憶えています。今年もワクワクする演奏を期待してます。

男は黒、女は白服

課題曲:自由な雰囲気のする明るい表現ですが、木管がメロディを演奏しても伴奏の金管が消してしまう。木管の人数は確かに少ないが、それにしても木管は音が前に来ない ような気がしました。

自由曲:おおらかな歌い方で私は好きですが、金管と打楽器しか聴こえてこない。音程も 不安定に感じました。今回は琵琶湖ホールの時のようなワクワク感は残念ながらありませんでした。でも、自由な雰囲気は好感が持てました。

私的評価:ECDD=8点 結果:銅賞

7;北陸代表 金沢大学吹奏楽団 指揮:柴山洋輔 休み明け12回目

課題曲1 自由曲 喜歌劇「こうもり」セレクション(シュトラウス/鈴木英史)

予想:いつも綺麗なサウンドを聴かせてくれる金沢大。今年の選曲、金沢大に合っていると思います。豊かな響きの「こうもり」楽しみです。

白い服、ここもパーカッションは腕まくり

課題曲: いろんな場面がある課題曲ですが、すべて同じ表情になっているように感じました。ここも金管打楽器に対して木管楽器が弱く、バランスを崩していました。もっと歌うことが出来ればこのバンドはすばらしく変化すると思います。木管が聴こえないのは、ひょっとしたら 木管の位置取りが悪いのでしょうか。

自由曲: 楽しい曲を楽しく表現するのは、とても難しい。特にアレンジ物は難しいの2乗になります。この難題をこのバンドも超えることが出来なかったようです。選曲ミスかも知れません。力があるバンドだけに今年は残念でした。

私的評価:CDCE=9点 結果:銅賞

8:関西代表 龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 指揮:若林義人 休み明け12回目

 課題曲5 自由曲 波の通り道(酒井格)

予想: 今年も楽しく明るい酒井作品。龍谷の明るいサウンドにピッタリ。でも、欲張りな私は、実力のある龍谷には明るく軽快な酒井作品も楽しみですが、もっと深く多彩な表現の出せる作品を取り上げ、その実力で芸術的に我々に訴えてほしいと願っております。

青いブレザーに黒いズボン

課題曲:各パートに音が受け継がれ、1つのメロディとして見事につながる。見事。この先生の趣味なのか、表現があっさりしていて、そこが好みの分かれるところでしょう。深いところまで突き詰めて、その上でサラリと表現 するのが私の好みです。音、テンポは完成品でした。

自由曲:得意の酒井作品。序盤緊張のせいかテンポの感じ方が単調になり少し心配でしたが、場面の展開とともに徐々に雰囲気が出て情景が目に浮ぶようになってきました。ただ、音量 やテンポの変化だけで場面展開を演出するだけでなく、重いとか軽いとか、深いとか浅いとかのような、もっと深い別な角度での表現をこのバンドには期待 したいと思います。また、それが出来るバンドと信じてます。最後はブラスのスタンドプレーもあり、すばらしい演奏でした 。でも、できれば来年は酒井作品とは趣の違った曲を聴きたい。

私的評価:ABBB=17点 結果:金賞

9:西関東代表 文教大学吹奏楽部 指揮:佐川聖二 3年連続16回目

 課題曲3 自由曲 「交響曲第4番」作品71より(アーノルド/瀬尾宗利)

予想:得意のアーノルド作品。佐川先生の実力、魅力を充分に満喫したいと思います。とても楽しみ。

服装は黒、いつもよりノースリーブの人が少なく思います。指揮者は濃紺

課題曲:最初の部分、神大と違ってあっさり表現され、神大のような心を不安にさせるような演奏でなく、根はいい悪魔のような演奏。場面の展開も見事で指揮ぶりも相変わらずすばらしい。

自由曲:アーノルドの面白さが存分に伝わってきました。途中のリズムの変化も完璧で、ブラボー。最後マーチのテンポ設定もさすがで、重みもあり、すばらしいアーノルド でした。

私的評価:BABA=18点 結果:金賞

10:中国代表 山口大学分化会吹奏楽部 指揮:松田和寛 4年ぶり2回目

 課題曲1 自由曲 マゼランの未知なる大陸への挑戦(樽屋雅徳)

予想:毎年1点差で代表が決まる中国地区。宇都宮のホールは山口大学向きと思います。宇都宮は中国地区にとって縁起のいい会場、さあ、広島大に続いて金賞狙いましょう。

白服、青のネクタイ。譜面台の客席側に青紙に白字でyamagutiと書かれている、さわやかな印象。

課題曲:皆さん丁寧に演奏してましたが、木管特にクラリネット全然聴こえない。さわやかな響きの金管に対して木管のレベルが追いついてないように感じました。でも、音楽の作り方はOK。

自由曲:場面の切り替わりが見事、各場面の雰囲気も変わり、ドラマチックに演奏してました。ワクワクするようなテンポ感、表現、張ったりではなく真摯な表現が嬉しかった。ただ、課題曲と同じで、ブラスが入ると、とたんに木管が聴こえなくなる。位置取りが悪いのでしょうか。

私的評価:CBCB=14点 結果:銀賞

11:北海道代表 札幌大学吹奏楽団 指揮:今井敏勝 3年ぶり5回目

 課題曲5 自由曲 メディアの瞑想と復讐の踊り(ハーバー)

昨年はまさかの地区大会落ち。くやしかったことでしょう。今年は昨年の分もぶつけて実力を発揮しましょう。ただ、例年元気なバンドなので、やかましくならないよう気をつけましょう。

男子黒服、女子白服

課題曲:最初の木管スタッカートが綺麗に聴こえなく、曲の面白さが出ません。タンキングが悪いのでしょうか、この不満感が最後まで続いてしまいました。強音だけでなく弱音も丁寧に表現できるともっと広がると思います。終盤のテュティもチューニングがいまひとつで、やかましく感じてしまいました。

自由曲:緊張感のない演奏になってしまいました。リズムが変化しているのにテンポ感が良くなく、単調に感じました。フォルテをもっと綺麗に表現できるともっと良くなると思います。押す演奏だけでなく、引く演奏も出来るともっと表情が豊かになると思います。

私的評価:DCDE=8点 結果:銀賞

12:東京代表 駒澤大学吹奏楽部 指揮:上埜孝 3年連続19回目

 課題曲3 自由曲 幻想交響曲より第5楽章(ベルリオーズ/ロジャース)

予想: 大きな音のバンドが続きます。そういえば、今年東京代表は1つだけなんですね。ちょっと気の毒。指揮者は上埜先生。いつも指揮台に上がるまで見ていてヒヤヒヤします。膝が悪いと聞いてますので、よろしければ昔のベームのように座って指揮しても良いのでは。

黒服、上埜先生下手からゆっくりよたよた歩いて指揮台に、そして、よっこらと持参の階段を上ってやっと指揮台に上がる。弦バスは台を持参してその上で演奏。

課題曲:上埜節炸裂、色彩感があるとはいえませんが、歌い方の魅力で引き付けられました。この課題曲、妖怪のような神大の演奏から始まり、文教、駒大とだんだん恐怖感が薄れ、悪魔が演奏を重ねるたびに改心したようです。特に駒大になると明るい妖怪になってきた。ただ、ホルンのピッチが少し気になりました。

自由曲:課題曲と変わり、とてもシンフォニックな響きが会場を包みました。駒澤はフォルテが見事に決まる。途中パーカッション1人下手袖に消え、とこか具合が悪くなったのかと心配でしたが、オフステージに鐘を用意していて、その演奏に移動しただけでした。その鐘も効果的で、感動的なクライマックスへと盛り上がっていきました。。終盤何回か出てきたおどけたようなリズムやメロディの ところが楽しく表現出来るともっと盛り上がると思いました。

私的評価:BBAA=18点 結果:金賞

演奏前の金賞予想:神大、文教、駒澤、龍谷で決まりかな。4強以外では福岡工業大。前回の宇都宮のように大きな音で演奏するバンドが続くようなら、音の小さな山口大にもチャンスがあるかも。

表彰式

まず、3年連続出場団体を発表。3番立命館大学、9番文教大学、12番駒澤大学の3団体。うーん、来年は寂しくなりそう。

次に指揮者賞が各指揮者に送られる、例年のように表彰されるたびに各大学から「セーノ」の掛け声とともに、「○○さーん」などの声援が送られる。ただ、上埜先生だけ不在、ほんとにどこか悪いのでしょうか。

いよいよ発表、例年のように司会者が

「フォルテッシモでアレグロ、フェルマータなしでお願いします。金賞は銀賞と間違いやすいのでゴールド金賞と発表します」

結果としては、予想通り4強が順当に金賞となりましたが、銀賞の中では、立命大と山口大に次への期待が膨らみました。立命大は自由曲の選曲を考えれば金賞に一番近い。山口大は木管の人数とレベル向上に励めば金賞も夢ではないと思います。

勝手な感想を書きましたが、当日出場した全ての団体、審査員の先生に感謝します。また、裏方としてとてキビキビ対応してくれた作新学院の生徒さん、ほんとにありがとう。全てが終わって帰ろうとするときも、観客にお辞儀しながら「ありがとうございました」と言ってくれました。私の方こそ「ほんとうにありがとうございました。」と作新学院の皆さんに言いたい。