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私の体験談

神奈川大学2003年自由曲

神奈川大学吹奏楽部2003年度自由曲が決まったそうです。

田村文生作曲 「かわいい女」

なんで「かわいい女」を自由曲に選んだのでしょうか。この事実を知った瞬間、私はショックでした。たとえ完璧に演奏したとして、観客や審査員は理解してくれるでしょうか。審査員の評価が割れるのではないかと心配しております。

現役当時「ジオメトリクス」とか言うわけの分からない曲を、小澤先生は「なーるほど」と演奏する私たちに理解させてくれた事があります。それ以来、私は小澤先生が現代曲の理解者であると確信しております。したがって、きっと我々を満足させる演奏をしてくれるとは思いますが、でもやっぱり心配です。

この作品はアントン・チェーホフ(Anton Pavlovich Chehov 1860-1904)の小説「かわいい女」を基にした表題音楽で、主人公の女性オーレンカが、彼女に関わる様々な男性によってその生活・性格を変化させてゆくということに音楽の構成のヒントを得、基本動機の変容による交響詩として纏めたものだそうです。

冒頭コントラバスによって提示されるオーレンカの主題に基づく4つの描写部分でできており

オーレンカと遊園地経営者クーキン

オーレンカと材木置き場管理人プストワーロフ

オーレンカと獣医スミルニン

オーレンカとスミルニンの息子サーシャ

その間に何らかの原因で起こる彼らとの別れとその虚脱感を表すコラール的な間奏が扶まれていると饗宴のCDに書かれてました。コンクールでは、時間の関係で抜粋版を演奏するものと思います。

1995年ヤマハ吹奏楽団の委嘱により作曲され、同年5月27日のヤマハ吹奏楽団第30回定期演奏会にて森田利明氏の指揮により初演されました。

今日現在(8月14日)、神奈川県大会は通過したようですが、東関東大会を通過するまで、不安の日々が続きます。