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私の体験談

PRIDE23 高田延彦引退試合

日時:11月24日15時会場、17時開始。

場所:東京ドーム

オープニング

過去のプライドシーンのプレイバックがモニターに映し出され、最後にPRIDE1の高田vsヒクソンの映像。そして、高田がステージに登場、一礼しリングへのゆっくり歩く。非常にさわやかな笑顔。リング場で「これからプライド23を開催します。最後まで楽しんでいってください。」と開会の挨拶。

全選手入場。モニターには出場選手と高田選手が交互に映し出される。

第1試合:○横井宏孝vsジェレル・ベネチアン×

司会は村上ショージ、日の丸の扇を手に選手紹介。

1R:開始早々、スーとタックルして上になる横井。そして、横四方、縦四方、反対側に横四方と一回転。マウントから顔面パンチと横井ペース。最後腕ひしぎ十字固めに入るところでゴング。

2R:ベネチアンの左ローキックを横井、左手で取り、テイクダウン。その後上から腕をねらい、最後腕ひしぎ十字固め。

第2試合:×山本喧一vsケビン・ランデルマン○ レフェリーストップ

山本のセコンドには安生。ケビンにはマーク・コールマン

1R:ランデルマン、終始横四方で攻め続ける。アームロック、首固めで、決められそうになるも、山本何とか逃げる。

2R:上からやられっぱなしの山本。ケビン腕が決められず、パンチや膝ゲリに戦法を変える。

3R:ケビン、縦四方からジャンピングして、ダブルの膝蹴りが頭に当たり、KO

第3試合:×ムリーロ・ニンジャvsヒカルド・アローナ○ 判定

1R:ゴングと同時に舌なめずりをして飛び出すニンジャ。立っても寝ても、両者互角の好勝負が続く、ポルトガル語の熱い野次が飛び交う。寝技で下になって攻められなかったアローナにイエロー。最後あろながアキレス腱固めに行くところでゴング

2R:最初アローナが上から攻める。やっとニンジャが逃げたところを今度は首固め、間一髪ニンジャ逃げる。後半はニンジャが上から攻める。

3R:両者打撃戦に、弾丸タックルでアローナが上に、その後は優勢に攻める。

第4試合:×ヒース・ヒーリングvsエメリヤーエンコ・ヒョードル○ ドクターストップ

1R:ヒョードル、ヒーリングの右キックを受け止め、テイクダウン。上からバランスよく体の位置を変える。ものすごいスピード、パワーのパンチ。一瞬にしてヒーリングの顔が腫れる。その後も殺気に満ちたパンチが容赦なくヒーリングの顔に、後半2回裸締めを見せるがヒーリング逃げる。9分過ぎにやっとヒーリングが上になりパンチ、キック。

2R開始できずドクターストップ。ヒョードル恐ろしい。ノゲイラとの対戦が楽しみ。

第5試合:○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラvsセーム・シュルト× 三角締め

再び司会は村上ショージに。シュルトと並ぶと191cmのノゲイラでも小さく見える。

1R:スタンドプレーにこだわるシュルト。寝技に持ち込みたいノゲイラ。1,2パンチのあと両足タックルでシュルトをダウンさせる。腕ひしぎ十字から流れるように三角締めへ。持ち上げようとするが、できずタップ。

試合後ノゲイラ「私はヘビー級チャンピオンです。ヒーリングでもヒョードルでも誰とでも戦います。」

PRIDEミドル級タイトルマッチ

第6試合:○バンダレイ・シウバvs金原弘光× TKO

試合前に千葉真一さんから両者に花束

1R:打撃戦で、すぐに決着。金原の顔が腫れ、金原の顔面を足で踏んづけたところでタオルが投げこまれる。

試合後シウバ「元気ですカー」そしてファンへの感謝。「ありがとうございます。」

休憩

アントニオ猪木氏「元気ですかぁーー!」「元気があれば何でもできる。元気な今夜は何の日か、そープライドの日。」「リングを去れど高田は高田。秋は行ってしまうけど、高田の奥さんは向井亜紀」

ここで日系ブラジル人マチダリョウトを紹介。

マチダ「元気ですかぁー!、僕は今、お父さんの国、日本に帰ってきました。」

再び猪木「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、踏み出だせば、その一足が道となり、その一足が道となる、迷わず行けよ、行けばわかるさ。」

「行くゾーー!! 1、2、3、ダァーーー!」

第7試合:○吉田秀彦vsドン・フライ× レフェリーストップ

フライ柔道着を着て入場(試合では脱ぎました)。吉田自分のテーマを口ずさみながら入場。表情が硬い。眼光鋭いフライに対して、吉田目を合わせない。

1R:パンチに来るフライをいきなり倒し、柔道着を利用して首を締め上げる吉田。振りほどき、上からパンチを打つフライを下から腕ひしぎ十字固めに。フライの肩が外れる。

すごい!感動した。これぞ異種格闘技。

試合後「高田さん勝ちました。相手はフライ。負け覚悟で望みましたが皆さんの暖かい声援が僕の力を2倍にも3倍にも挙げてくれました。」

第8試合:×高田延彦vs田村潔司○ KO

「僕と真剣勝負をしてください。」とユーインター時代に田村がリング上で訴えたテープがモニターから流される。

田村リング入場後四方に深々と礼。高田はガムをかんで入場。

モニターには向井亜紀。田村は高田と目を合わせない。

1R:UWFを思い出させるような始まり。田村の左ローキックが高田の右足にヒット。何発も右足にヒット。コンビネーションで田村右キックの時、高田の急所に当たり、ここで3分間の休憩。心配そうな向井亜紀。

中断中、田村はコーナーで一点を見つめ、高田の方を見ようとしない。

中断後。再び田村は左ローキックで高田の右足をけり続ける。そしてパンチ合戦から高田が田村を倒し、上になるが、すぐ田村が上に回る。マウントポジションの田村だが、高田を殴れない。下を向く田村。泣いている。田村は高田への想いとも戦っている。顔面を殴れない田村を高田が下から田村のほほをペタペタたたく。立ち上がり、また、田村のローキック。連打のキックから高田の右ストレートをかいくぐり田村の右カウンターがテンプルに入り高田KO。高田の目が動かない。

レフェリーから勝ち名乗りを受ける田村だが、手を上げず泣き崩れる田村。

田村「ありがとうございました。(高田さん)暖かい目で見ていただいてすいません。22年間夢と感動を与えてくれてありがとう」

高田「田村、やな役を引き受けてくれたよ。田村、男だ。ありがとう」

抱き合う二人。

高田、四方に礼。UWFの仲間がリングに上がる。

高田「まだ、今日は終わってません。桜庭が締めます。ガッチリ応援してやってください。

退場する高田と入場する桜庭が抱き合う。

第9試合:桜庭和志vsジル・アーセン

桜庭タイガーマスクで入場。桜庭の顔が高田への想いで表情がこわばる。今試合が終わったばかりの高田がセコンドに。桜庭の右ひざにぐるぐる巻きのテーピング

1R:桜庭の変則パンチでジル倒れる。防戦一方のジル

2R:パンチで攻めるも、ジル必死に守る

3R:桜庭の変則パンチがジルの額を割る。ダウンしたジルにモンゴリアンチョップ。その後、腕ひしぎ十字固めへ

桜庭「今日はどうもありがとうございました。高田さん今までお疲れ様でした。最後は高田さんよろしくお願いします。」

高田リングに上がり桜庭と握手。

高田「サク、おめでとう。おまえ男の中の男だ。」桜庭のじん帯が一週間前に切れてたことを発表。

高田「ユーインター出身、上がってこいや」

懐かしいUWFのテーマが流れる。UWFの選手がリングに上がる。ひとりひとりに握手をする高田。

リングに上がった全員で、四方に礼。そして高田の胴上げ。最後にまたアントニオ猪木が「1,2,3、ダァー!」

横井の勝利、ヒョードルの殺伐としたパンチ、ノゲイラの芸術、吉田の執念、田村の男気、いろいろあって、すばらしいPRIDEでした。