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PRIDE2000記者会見

PRIDE-GP2000記者会見レポ−ト

会見日時:2000年1月5日(水)午後5時より

会見場所:東京プリンスホテル3F/ゴールデンカップ

<出席者>

桜庭和志・高田延彦・島田レフェリー・佐竹雅昭・エンセン井上・アレクサンダ−大塚・森下直人社長

<森下社長の挨拶>
「昨年5月の名古屋を皮切りに、(株)ドリームステージエンターテインメン トがPRIDEシリーズをとり行うことになってから4回のシリーズを行いました。 皆様のおかげで着実に認知度をあげ、成長をすることができました事を感謝い たします。2000年を迎え、この『PRIDE GRAND PRIX 2000』は、国境もジ ャンルも越えた、20世紀最後のビッグ・イベントにしたいと思っています。

<カードについての森下社長の説明>
●高田延彦 VS ホイス・グレイシー
「高田選手の熱い希望がかなって、ホイスとの対戦が実現いたしました。ホイ ラーの負けでゆらいだ「グレイシー神話」の復権の為にも、ホイスは必死でくると思います。熱戦が期待される所でしょう。」

●エンセン井上 VSマーク・ケアー
「両者のコンディション不調のため、3回に渡って中止されたこのカードがようやく実現いたしました。両選手ともに今回は万全の体調という事です。ハート、 パワー、テクニックのそろったこの両者の事ですから、「これぞバーリトゥー ド!」という試合になることは間違いありません。」

●アレクサンダー大塚 VS イゴール・ボブチャンチン
「アレクサンダー大塚選手自身の強い希望で実現したこのカード。これまで対戦相手を殴り倒してきたボブチャンチンのパンチを、どうさばくか?そして、アレクサンダー大塚が前向きなファイトでどうぶつかるか?という所が大きな 見所になると思います。」

●佐竹雅昭 VS マーク・コールマン
「佐竹選手のバーリトゥード・デビュー戦となるこの試合。マーク・コールマンはレスリングではトップクラスの選手。立ち技でトップクラスの佐竹選手との対戦は非常に興味深い所です。」

●桜庭和志 VS ケビン・ランデルマン
「ホイラーを破ってプロレスラーとしての威信を見せつけた桜庭選手が次に臨むのは、ケビン・ランデルマン。初参加のアルティメットヘビー級王者です。 桜庭とはまったく違ったスタイルを持つケビン・ランデルマンがどう出るか、が見所でしょう。」

●小路晃 VS エベンゼール・フォンテス・ブラガ
「桜庭には破れたものの高度なテクニックを持つブラガに対するのは、プライドシリーズには欠かせない存在になった小路晃。前回欠場の小路が今回そのエネルギーをどうぶつけ、どう闘うか、が見所でしょう。」

●ゲーリー・グッドリッジ VS ツハダゼ・ザオール
「この2人は、2人ともアームレスリング世界一になった腕力の持ち主です。 その凄い腕力を持った2人が、バーリトゥードで闘うとどうなるのか、興味はつきません。」

●ハンス・ナイマン VS アラン・ゴエス
「リングス・オランダで活躍し、世界の空手界では有数の実力者であるハンス・ ナイマンが、新たな闘いの場を求め電撃参戦することとなりました。寝技師のアラン・ゴエスとどういった闘いになるのか楽しみです。」

<リザーバーについての説明>
今回リザーバー選手として、カーロス・バヘット、ガイ・メッツアー、ヴァン ダレイ・シウバ、大刀光の4名が登録されています。第1回戦の1月30日までに、 トーナメント出場選手のコンディションなどに問題が出た場合には、このリザーバーの選手が出場することになります。1月30日まで、何も問題が出なければこの4選手でリザーブ・マッチを行うことになります。 なお、1月30日のトーナメント後も出場選手に健康等の問題があれば、このリザーブ選手がトーナメント参加することもあり得ます。
<トーナメント決勝戦の組み合わせについて>
30日の初戦が終わった段階で、山組をし直す予定。 決勝トーナメントは“いきなりの師弟対決”などにならないように、じっくり選考するつもりです。抽選か、またはファンの一般投票になる可能性もあります。
<ルールについて>
島田裕二「15分1本勝負。15分で決着がつかなければ、ラウンドが終了した時点で3名のジャッジでの判定となります。これで決着がつかなければ、15分の延 長となります。一本、レフリーストップ、ドクターストップ、ノーコンテスト、 判定。判定の基準は、有効な打撃によるコンビネーション、テークダウン、キャ ッチからのグラウンドコントロール、アグレッシブ、“ウェイト”があります。 対戦相手との体重差が10kg以上ある選手にはアドバンテージがつきます。あと はPRIDEルールに準じます。」

<選手のコメント>

★高田延彦
「ここ1月以内で記者会見3回目なので(笑)何にも言うことはないんですが、 今、明らかに精神状態がいいです。非常に前向きで、戦闘モードにスイッチが 入っている状態です。ホイスとやらして頂けるチャンスを頂いて非常に感謝し ています。ホイスがトーナメントに出てくれるとは夢にも思わなくて、彼のアクションに敬意を表したいし、このチャンスをものにできるようにこの3週間、 自分を作っていきたい。皆さん是非楽しみにして下さい。他にも凄いラインナ ップがありますが、それに負けないようにしたいと思っています。」

★桜庭和志
「相手が決まらなかったらやらなくてすむと思ってたんですけど(笑)とりあえず決まったからにはがんばります。」

★アレクサンダー大塚
“パーマン”のマスクと“シュー・キム”のマスクを持参していたアレク。そのマスクに向かって、 「パーマン君、試合やりたい?」 「ううん、やりたくない」 「シュー・キム君はやりたい?」 「ううん、やりたくない」 「じゃあボクがやるしかないか!」 と、一人でマスクに向かって“腹話術”をやるアレク。いっこく堂(最近話題 の腹話術師)を狙ったとのこと。会場ややうけ。 「いつまでやれるか分からないので、いま精一杯やろうと思っています。」

★エンセン井上

エンセン「ちょっと、ルールの事で。(島田レフェリーに向かって)何キロ以 上だっけ?」
島田レフェリー「10kgです」
エンセン「そのルールはホイス・グレイシーの為に作ったルールですか?」
島田レフェリー「そういう訳ではなくてプライドのトーナメントのルールです から...」
エンセン「重い選手が軽いほうの選手を押さえつけたら何もできないじゃないですか。軽い方は押さえつけられて手を出せない、時間を延ばしてなんにもし ない、つまんない試合になるじゃないですか。」
島田レフェリー「それはアグレッシブという判定がありますから...」
エンセン「だったら(ルールでウェイトのアドバンテージを付けることは) 意味ないじゃないですか。(ちょっと怒り口調)」

エンセン「試合に出させてくれてプライドに感謝してる。去年まったく試合で きなった。自分の調子は100%戻ってきたし、来週にでもやりたいぐらいだ。 まだ3週間あるんで、それ以上に調子を上げてつぶしにいきます。」

★佐竹雅昭
「第一発目にとてつもない化け物と当たることになりました。これは私自身 も望んだことであり、そしてこのプライドのトーナメント出場は男の夢でありロマンです。避けては通れない相手です。まだやってみないと分からない ので、ここでは勝つとか負けるとか私は言いたくないんですけども、空手家 としてリングにあがる為には自分の力を信じて、悔いのない、自分自身が納 得のいくような闘いをするしかないと思います。そしてそれがファンに通じ るような試合がしたい。頑張っていきます。押忍!」

<質疑応答>

---判定で最も重視されるのは何ですか?
島田レフェリー「最も重視されるのは、有効な打撃によるコンビネーション、 テークダウン、キャッチからのグラウンドコントロールの3つです。」


---体重差のアドバンテージがつくとの事ですが、軽量の選手が押さえ込ま れたら何も出来ないのでは?
島田レフェリー「それはアドバンテージをつけてありますし、そういう場面 でアグレッシブをどう出すかという事になると思います。」