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いよいよ、PRIDE19です。今日は天気もよく、家族で名古屋へ出かけましたが、気になるのはPRIDE19、家族を名古屋市美術館に残し、ひとりPRIDE観戦のため岐阜へ帰ってのレポートです。 日時:2002年2月24日(日) 14時会場 16時開始 場所:さいたまスーパーアリーナ(PRIDEの殿堂になってきました) カード 例によってドクター、ジャッジ、レフェリーの紹介、なぜか、小林ジャッジ、豊永、島田レフェリーに大きな拍手。 いつものような長いオープニングでなく、リングを覆ったカーテンをスクリーンにしてイメージ映像を1分くらい映し出しただけで、すぐに選手紹介となりました。カーテンが落ち、ラスト2試合の選手がカーテンの中から登場。集中しようとしている田村選手の顔、いつものように笑顔ではあるが、表情の中に緊張感を感じさせるシウバ 第1試合:○トム・エリクソンVSティム・カタルフォ×/チョークスリーパー 体格は、エリクソンが2回りくらい大きい。どう見てもエリクソン有利、 1R:パワーと体格で圧倒するエリクソンが42歳のエリクソンを圧倒して勝利。エリクソンは見せ場なし。 第2試合:×ヴァリッジ・イズマイウVSアレックス・スティーブリング○/判定3−0 PRIDE15で大山に勝ったイズマイウ、なにより人の顔を殴るのが好きらしい。対するアレックスは前回PRIDE18でアラン・ゴエスをKOで破った関節技の鬼。打撃対関節技の戦いに、 1R:公約どおり上からアレックスの顔を殴りに行くイズマイウ。しかし、下からアレックスがコントロールしているようにも見える。どっちが有利なのか、ラスト20秒でアレックスが形勢逆転したところで、ゴング。 2R:アレックス変形の関節技を仕掛ける。時折見せるアレックスのパンチは手の平で打つショウテイのよう。終盤イズマイウの後頭部にアレックスの危険なキックが炸裂 3R:アレックス有利もイズマイウ粘る。すごい試合を見せていただきました。 第3試合:×松井大二郎VSホドリゴ・グレイシー○/フロントチョークスリーパー セコンドにはちょっと太目の山本憲尚。ホドリゴは今までのグレイシーくささのない新世代グレイシーか、踊りながらの入場 1R:ホドリゴ上から攻めるが、マウントポジションになったところで反転、松井が上に、しかし、すぐまた反転される。 2R:攻めれず、両者イエローカード。その後ホドリゴ胴締めスリーパーで決めれそうになるが、間一髪松井逃げる。 3R:松井が足を取りに行こうとするところを下からチョークスリーパーでホドリゴ勝利。瞬間舌をだして喜ぶホドリゴ。 第4試合:○カーロス・ニュートンVSペレ×/腕ひしぎ逆十字 剣道着のカーロスに場内沸く。ペレ、開始前コーナーでカーロスに笑って挑発。その顔をみて、私は宮崎駿の「千と千尋」の仮面をつけたオバケを思い出しました。 1R:カーロス有利に攻めるも、ペレの膝がテンプル(顎)に当たり、すごい音がした。そこで一時形勢逆転するも、カーロスが一瞬のアームバーからの腕ひしぎで勝利、関節技がお互い流れるように入れ替わる見ごたえのあるいい試合。 試合後、カーロス、マイクを取り 「こんばんは、みなさん久しぶり、元気ですカー、今夜の私の試合はいかがでした。」に場内沸く。最後は「カメ、ハメ、ハーーッ」で決める。 第5試合:○ヒース・ヒーリングVSイゴール・ボブチャンチン×/判定3−0 PRIDEではおなじみどうしの戦い。ヒーリングは前回ノゲイラと対戦し、負けたとはいえその激戦はファンの心に残ってます。ボブチャンチンも最近はパンチだけではなく、面白いファイトが見れそうです。 1R:重量級の見ごたえのある攻防。ヒーリング攻めあぐむ 2R:ボブのポジショニングが上手く、常に有利な体制を保つ。 3R:ヒースが上になり、このラウンドは一方的に打ちまくる。ボブにイエローカード。 休憩 今回は猪木の「1,2,3、ダァー」もなく、いきなり後半戦へ 第6試合:○ドン・フライVSケン・シャムロック×/判定2−1 「あいつが嫌いだ」と言い合う二人、試合前のにらみ合いに場内沸く。 1R:わき腹の殴り合いからシャムロックがテイクダウンし、ヒールホールドが見事に決まる。完璧に決まっていたが、意地でフライ、ギブアップせず。約2分耐える。ゴング後も、普通に歩いてコーナーに戻り、効いてない事をアピール。 2R:ただただ殴りあう 3R:パンチでダウンさせたフライ。マウントからシャムロックの顔に雨あられのパンチ。そして、ギロチンチョーク。今度はシャムロックが耐える。最後フラフラになりながらシャムロックがもう一度ヒールホールドを決める。これをフライが耐えてゴング。 大嫌いな二人が抱き合い、お互いを認め合う。ムチャクチャすごい、すごい、すごい試合。試合は判定でフライの勝利でしたが、私はドローでいいのでは、このすばらしい試合に勝敗をつけたくない。どちらも勝者です。ホントにありがとう。 第7試合:○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラVSエイセン井上×/三角締め PRIDE12(2000年12月)でヒーリングに負け、涙の引退表明をした井上、涙が枯れて再び参戦する事になったようです。リング下で奥さんと抱き合う井上、家族に遺言状を渡しての入場。 1R:いきなりタックルをしてきたノゲイラ、井上は上になってパンチを顔に叩き込む。パンチを見切って、ノゲイラが下からフロントチョークに、必死に井上逃げる。このあとは、腕、足、腕と関節技の芸術をノゲイラが見せる。最後は鮮やかな三角締めでフィニッシュ。 エイセン試合後マイクで、「ノゲイラ強すぎた」「家族を呼んだので、是非勝ちたかった、すいませんでした」と涙でアピール。その後、ニューヨーク9月11日の事件の事を英語でアピール。 第8試合:○ヴァンダレイ・シウバVS田村潔司×/KO 田村、Uのシャツを着て入場。リングで四方に深深とお辞儀を。両者リング上でタイトルマッチの式典。そのとき、国歌吹奏と言って、ブラジルの国歌が演奏されましたが、吹奏といいながらオーケストラの演奏でした。そういうところにこだわるのは私だけでしょうか。ちなみに君が代は吹奏楽でした。 1R:田村のミドルキックを取ってダウンさせたシウバ、上からいつものようにコツコツと田村の顔面にパンチを当てる。田村は防戦のみ 2R:田村の右ストレートがシウバの右目にヒット、しかし又、テイクダウンされ、上からパンチを受ける。立ち上がった後、両者の左ストレートがクロスし、続けて右を繰り出したシウバがKO勝ち。 全体を通して、ほんとにシビレっぱなしのPRIDEでした。最高の試合はフライ対シャムロック。あとイズマイウ対スティーブリング、ニュートン対ペレやヒーリング対ボブチャンチンも良かった。感動しました。関係者の皆様ありがとうございました。
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