2017年8月18日 今年も松本へ行ってきました。今回も小澤征爾さんではなく意図してファビロ・ルイージの方を選択しました。
理由は マーラーが好きだからです。
と、いうわけで 会場です

入り口を入ると 記念のグッズ売り場となっています。こ
会場の2階への階段の両サイドに過去の演奏会写真が並んでいます。
           
ホワイエでは これも例年通り記念ワインを無料で飲ませてくれます。
                                  
コンサートは1曲だけです。

マーラー交響曲第9番
指揮者はファビロ・ルイージ 
80分から90分の曲。演奏まで自分自身も精神集中。
そして、演奏は、、、

涙が止まりませんでした

 

この曲の譜面の最後の小説に ersterbend(死に絶えるように)と書かれています。そのことから この曲は「死」がテーマと言われています。

生きていると いろんな事があります。

頑張って出来た事、頑張っても出来なかったこと、守る家族が出来たこと、そのために一生懸命働いたこと、裏切られたこと、助けられたこと、

喜び、悲しみ、、

 

でも、いつかは別の世界へ旅立ちます。

 

生まれてから これまでの全てのことを知っている大いなる母のような存在がいて

その母に優しく包まれ、頭を撫ぜられ

 

「よく頑張ったね、皆を守ったね、私はみんな知ってるよ、

でも、もういいんだよ。もう頑張らなくていいのよ。

ゆっくり目を閉じて、眠っていいのよ。」

 

その言葉にやすらぎを感じて彼は静かに目を閉じていく。

 

そんな情景が浮かぶ 素晴らしい演奏でした。

最初から最後の音の余韻まで全員が心を込め ものすごい集中力での演奏。

 

あまりにも深刻な演奏に、最後の一音が終わり 余韻が絶えても、観客は拍手が出来ません。手が動かないんです。

指揮者が 頭を下げて 音楽の終わりが示され そして やっと手が動くことが出来ました。

 

大拍手 大歓声 

 

いま 思い出しても体が震えてきます。

 

とても素晴らしいコンサートでした。  音楽って凄い!

 

 

コンサートのホームページ↓

http://www.ozawa-festival.com/programs/orchestra-a.html

 

 

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セイジ・オザワ2017松本
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