ギャルド浜松公演

10月17日、多忙な中ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団浜松公演(アクトシティ浜松)を聴きに行ってきました。世界的に歴史のあるこの吹奏楽団演奏会、どうして名古屋でやってくれないのでしょうか。

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ディオニソスの祭り」 フローラン・シュミット

1曲目からディオニソスのような難曲を持ってくるコンサートなんて初めてです。最初の低音群導入部分の表現がすばらしく、たった1秒で浜松まできた疲れが取れました。酒宴を立派に表現し、いろんな色を見せてくれました。最後の金管のテュッテュィ、訴え方がすばらしい。ブラボー。

飛天游」 松下功 和太鼓:林英哲

和太鼓と吹奏楽、いったいどうなるのかと、半分不安な気持ちでしたが、始まってみると何の不自然さもなく、一つの芸術として堪能しました。その原因は林英哲氏の技術と芸術性の高さです。多分洋楽の基礎を充分習得された方で、その上に和太鼓という芸術を築かれた方ではないのでしょうか。昔からギャルドに和太鼓があったのではと思いたくなるくらい、和太鼓がギャルドに溶けていました。感動した、ありがとう。

休憩

ロレーヌ行進曲」 ルイ・ガンヌ

全く優雅なテンポ感。踊りたくなるようなマーチでした。吹奏楽団のマーチ演奏は今だにお国訛りがあり、聴いてて楽しい。イギリスの吹奏楽団のテンポ感(訛り)が好きでしたが、フランスも気に入りました。

魔法使いの弟子」 ポール・デュカス

表現がすばらしい。魔法使いの弟子がホウキを持って飛び跳ねたり、イタヅラしている様子が目に浮かびました。アレンジ物ということを忘れて聴き惚れてしまいました。

亡き王女の為のパヴァーヌ」 モーリス・ラヴェル

このような繊細な曲をいとも簡単に演奏してしまうのがギャルド。充分堪能しました。すばらしい。

ボレロ」 モーリス・ラヴェル

ステージの照明が暗くなり、舞台上手袖にスポットライト。そこに林英哲が太鼓(名前は知りませんがペロペロ飴を大きくした、何妙法蓮華今日を言いながら行進するときに使うやつ)を持って立つ。太鼓を高く上げ、ボレロのリズムを打つ。この演奏がすばらしい。和太鼓でこのようなリズムを打つと臭くなりがちですが、ちゃんとボレロになってます。不思議です。そして、リズムを刻みながら舞台中央奥の自分の位置まで移動。最後リズムを刻んだまま太鼓を高く持ち上げ、その後静かにおろして、リズムをスネアドラムに渡す。ここで、ホントのボレロが始まりました。

フルートに始まり、ソロを各プレーヤーを引き継いでいきますが、皆すばらしい。それぞれがお洒落にメロディを表現し、私を酔わせます。後半に入り和太鼓が加わったが、全く不自然でなく、嫌味でもなく、ホントに林さんはすごい。このとき和太鼓は、まるで洋楽に昔からあった楽器のように溶け込んでました。そして、和太鼓を加えた最後の盛り上がりが最高。しびれた。どのように皆様に伝えていいか分かりませんが。こんなボレロ初めてです。良かった。

会場割れんばかりの拍手、そしてアンコール3曲

くまんばちの飛行、カルメンより、あと1曲知らない曲でした。

すばらしいコンサートでした。こんどは名古屋でもやってね、