|
私は6時20分頃ホールに着きました。座席はOB会事務局任せ、毎回隣席は誰なのかと期待しつつOB会受付へ、 「えーと、私は、」 自分の名前を一覧表から探そうとすると 「木野さんでしょ」 と言われ見上げると元バスクラ奏者の受付嬢様、地震に詳しい長島氏夫人。お疲れさんといいながらチケットを受け取り客席へ、席に着くと今回の隣席者は名フルート奏者 へいちゃんこと太田夫人、そのまた隣にはやわらかく優しい音を奏でるコルネット奏者でコンマスの太田氏。 「木野さん今たいへんでしょう」 「えぇ、まあ」 太田夫人は損保大手T社事務職、今回の不払い問題で契約方法が大きく変わり書類が多くなったことをご存知。 後ろの席には、「灰皿は舐めてもいいくらい綺麗に磨くんだ」と言ってた伝説の庶務:浅井さん、地震の長島さんに、OB会長田原さん。そして、おやっ、田原さんのとなりに、体格のいい、大きな、 見るからにそちら方面の、あちら方面の方が、 まっ、間違いない、田原さんの隣にはあちら方面の方が座っている、 こっ、怖い、目を合わせたらきっとインネンをつけられるぞ! でも、た、田原さんが危ない、助けなくては、 私は勇気を持ってちらりとその筋の人らしき顔を見る。 うっ、怖い、 あら、 おゃ、でも石原裕次郎に似たあの顔、どこかで見たような、 えーと、うんと、 そ、、そうだ、寺田さんだ。 スイング・ハッツ・オーケストラ(神大吹奏楽部内に昔あったビックバンド)では美しいメロディのアドリブを水が流れるようにすらすらと演奏し、コンクールの「ジェリコ」では、最後のあまく優しいソロを見事に演奏したアルトサックスの名手、寺田さん だったのです。 私はホッとしました。よかったよかった、そして寺田さんにご挨拶。どうしてあんなに大きくなったんだろう。 ●とき 2007年 6月8日 金曜日 ●開場 17:30 ●開演 18:30 お客さんは満員。普段はP席(ステージの後ろでパイプオルガンとの間の席)は空席がチラホラあるが、今日はそこも満員だ。 プログラムをみると、前半が邦人作品、後半は皆が知っているアレンジ物。 予鈴後、部員が両サイドから登場、拍手で迎えられる。 服装は上が白、下が黒。男子は白のブレザーに蝶ネクタイ。女子は木管がスカート、金管打楽器はズボン(パンツと言うべきでしょうか)、そして小澤先生登場。 ・ウインドオーケストラのための「時間(トキ)が空間(ソラ)を舞う」/寺井尚行 解説を読むと「時間が空間を舞う」と「朱鷺が空を舞う」を掛けているのだそうです。すごく面白いサウンドを体感できました。吹奏楽の表現方法を広けるすばらしい曲でした。 2007年3月サントリーホール「饗宴」にて小澤俊朗指揮:神奈川大学吹奏楽部の初演だったそうです。 司会者登場。いつもの鴫原さん。 「こんばんは、ようこそ、、、」とご挨拶の後1曲目の紹介。 ・アイヌ民謡「イヨマンテ」の主題による変奏曲/福島弘和 トロンボーンとホルンのコラールの後、オーボエの愛しいメロディが奏でられました。今年のオーボエ君、期待できそうです。音に芯があり歌い方も感情こもってグッド。 曲は、親しみやすいメロディが続きそのバリエーションをリズムを変えて続くといった感じ。 おどけたような祭囃子からゆったりした男の宴のような雰囲気。さらにいろんなパターンの祭囃子が出てきました。 全体に男らしくどっしりしたテンポ感で表現してました。 最後はテンポアップで盛り上がって終わったかな、と、思って拍手をしようとしたが、小澤先生立ったままなので終わったかどうか分からない。何やらソリストを立たせている。やはり、終わったのかと思って拍手。 初めて聴く曲なので、終わったときは終わったような雰囲気を出していただければ拍手もしやすいと感じた次第です。 この曲は2006年2月小澤俊朗指揮:創価グロリア吹奏楽団の初演。 いつものように課題曲特集。今年はマーチの年。 Tピッコロマーチ/田嶋勉 小刻みに刻むリズムの上をおおらかなメロディが流れている。終わり方が急にピアノになっていて不思議な感じ。 V憧れの街/南俊明 これも印象にのこるメロディライン。中間部に木管低音部と高音部ののどかな掛け合いが印象的。この曲も何故か最後はテンポを変化させて面白い曲になってました。 Wマーチ「ブルースカイ」/高木 登古 課題曲も3曲続くとちょっと疲れてくるが、頑張って聴きましょう。 この曲はメロディの掛け合いが面白い。ふわっとしたメロディが波のように重なり合い明るい希望に満ち溢れた曲。 ふう、終わった。やはり課題曲は疲れる。 ・鳳凰が舞う - 印象、京都 石庭 金閣寺 -/真島俊夫 絵巻物を開き、その中の絵を見ていると描かれた鳳凰たちが絵から飛び出し私の周りを動き出す。私は飛び出た絵たちに囲まれからかわれている。目を丸くして周りを見回すと皆が踊っている。私もしばらく たって皆にうながされて踊りだす。すると誰かが私の手を引いて別の世界へ連れて行く。そこは場面が変わり凛とした石庭。私は石に座って石を見る。 光と影が石の庭をより硬く見せる。じっとしている私を又誰かが手を引き別の世界へ、暗闇を抜け目を開けるとそこにはまぶしいばかりの光を放つ黄金の金閣寺。ウォーと驚き、金閣寺の美しさ、荘厳さに心を奪われる。 といった感じでした。真島先輩、解釈間違ってたらごめんなさい。 曲中、笹を揺らしたり、竹をたたいたりしての効果音もあり真島先輩独特の色彩感を表現していました。 初演は2005年12月福本信太郎指揮:アンサンブルリベルテ吹奏楽団、2006年12月リール(仏)のクードヴァン国際交響吹奏楽作品作曲コンクール第1位グランプリに輝いた曲です。 演奏後、客席にいた真島先輩をステージによび、拍手を浴びる。 休憩 ロビーで浅井さんとお話、 浅井氏「最近ホームページ更新してないね」 私「すいません。今年の定期演奏会は父が入院して欠席したので、書けなかったのです。今年は芸術劇場だったので行きたかったんですが、残念でした。あそこは余韻が長くて きれいに響くんです。」 浅井氏「余韻って うわぁーん という感じか?」 私「そう、うわぁーーん、という感じです。」 浅井氏「うわぁぁーーんか?」 私「はい、うわぁぁーーんです。」 分かる人には分かる会話です。 予鈴の後、部員がステージに。今度は男子は黒いブレザーに黒い蝶ネクタイ。女子は黒いブラウスと上だけ衣装を変えて入場。 ここでモックンが遅れて着席、仕事大変なんですね。市民のためご苦労様。 ・トッカータとフーガ ニ単調 BWV 565/ヨハン・セバスティアン・バッハ 落ち着いたテンポで、シンフォニックに演奏してました。
この辺のアレンジ物は小澤先生独特の色彩感、テンポ感、立体感があり、素敵でした。クレッシェンドがいやらしくなく、風がフワァーと通り過ぎて行きました。聴いててからだがフワリフワリと気持ちよく揺らされ、最後は喜びに満ち溢れ聴いている私もとても幸せな気持ちになれました。 印象派が続きます。全曲同様色彩感あざやか、熱く、あやしく、躍動感あふれた気持ちのいい演奏でした。
司会者「2008年1月4日ここみなとみらい21大ホールで定期演奏会を開催します。」と紹介。 すこしゆったりと落ち着いたテンポでスタート。ピッコロのところから少しテンポ感をアップさせてきました。ここの裏拍のところが少し重たいかな、テンポをあまりアップせずテンポ感をアップさせるところがさすがです。 鳴り止まぬ拍手の中、司会者に花束贈呈、小澤先生にも花束を持って女性が立っていましたが、緊張していたのかなかなか渡さず、小澤先生が自分からチョイチョイしてやっと手渡す。 アンコール 課題曲X ナジムアラビー/松尾善雄 アラビアのロレンスを思わせるマーチ。おもしろい雰囲気、 途中愛らしいメロディが流れ、また元のテーマがすこし変化して現れる。 いままで大職一般限定の課題曲Xはサマコンで取り上げることはなかったと思います。今回初めてXを演奏したと言うことは、この課題曲が本命と推察したがいかがでしょうか。 拍手の中 小澤先生「いつものです」 いつもの美空ひばりと星条旗 いつものようにアンコールM&S、星条旗は出だしテンポが速すぎ、ピッコロのところ心配してましたが途中調節してそこそこのテンポになりました。そのピッコロのところもバッチリ決まり、最後のマーチング隊も頑張って最高の盛り上がりの中 エンディングが修了しました。鳴り止まぬ熱い拍手。この拍手をもらう為に厳しい練習に耐えてきたのです。 熱い拍手を送っていただいた観客の皆様、ありがとうございました。 部員の皆さん、すばらしい演奏をありがとうございました。 小澤先生、コーチの皆さん、ありがとうございました。OB会事務局の皆様もお疲れ様です。 OB総会はホームカミングデー(多分10月半ば)に開催するそうです。OBの皆様、ご多忙のことと思いますが出来るだけご出席お願いします。 さあ、サマコンが終わればコンクールです。今年は11月3日長野市民会館です。 |