名古屋芸術大学新人演奏会 本文へジャンプ

新人演奏会とは、昨年卒業された人たちの発表会的なもののようでした。

演奏者は8名。声楽が3名、すべて女声。ピアノ3名。パーカッション1名、コントラバス1名。

全て聴いた中で、3番目に演奏された女声の人と最後8番目に演奏されたピアノの人の演奏がすばらしく、印象に残ってます。

高田友里(声楽)pf西尾由希

 月 作品86−5/F・メンデルスゾーン

 誰も知らない 作品99−6/F・メンデルスゾーン

 「リーダークライス」より 静寂 作品39−4

                春の夜 作品39−12/R・シューマン

 わからないわ、どうしたの / W・A・モーツアルト

軽く、さわやかな声でpもfも心地よく響く。とても表情豊かで、聴いていると催眠術にかかったように体が揺れる。機会があったらもう一度聴きたい歌手でした。

牧村沙保(ピアノ)

 ピアノ・ソナタ 第3楽章 コラッレと変奏曲 / H・デュティユー

この奏者の前に、2人ピアニストが演奏しましたが、同じピアノから出てきた音とは思えない美しく表情豊かなすばらしい音でした。表現豊かでグーと引き込まれてしまいました。ブラボーです。もう一度聴きたい。

他の演奏者の皆様も、よく練習しているのは見えますが、たたきつけるようなフォルテがあったり、楽譜の棒読みのような表情の乏しい表現の人や、音程をときどきはずす声楽の人がいて、現段階では私の好みではありませんでした。

あと、聴衆の人は、きっと名古屋芸大の関係者の人が多いと思いますが、演奏が終わった後、余韻に浸る前に、大きな拍手をする人や。りんりんと鈴を演奏中に鳴らす人がいて、少し気になりました。

全体的には、未完成ながらも音楽に打ち込む若い人の気持ちを感じる良い演奏会でした。楽しめました、ありがとうございます。

以上、勝手な感想会でした。