神奈川大学吹奏楽部第39回定期演奏会 本文へジャンプ

このところ私の正月は、箱根駅伝と神大定期で始まっております。駅伝は、最終10区前半3位争いするも、結果としては8位という成績でした。でも、とりあえず来年のシード権を取れたということで良しといたしましょう。そして、定期演奏会です。今回も来れなかったOBそして、神大ブラスファンの為に実況的報告をいたします。

2004年1月5日18時30分、会場の「みなとみらい21大ホール」到着、長蛇の列を横目にOB受付へ、そこには後輩の井上君、そして宇都宮でお世話になった神奈川県警の基吉とかいて「もとよし」と読む渡邉君が迎えてくれました。私はチケットをもらって入口に、そこで宇都宮で餃子屋さんに連れて行ってくれた作新学院の三橋君と挨拶。

席に着くと、指揮者:佐渡裕さんとお友達の田原先輩。「宇都宮ではお世話になりました。」とご挨拶。そして、左隣の席に、「いいか木野、灰皿は舐めてもいいくらい綺麗に洗うんだ。」と教えてくれた浅井電気の浅井さん。しばらくしてから右隣にダンディな八代さん登場。

八代さん「全国大会、内田が見に来たんだって?」「はい、ナビのない車で祝賀会場まで送ってもらいました。」

その後もパイプオルガンのウエルカムコンサートをバックに昔話や子供の話。

浅井さんは子供に現役当時の「チューバ吹きのタビーちゃん」を聴かせているそうです。浅井さんがナレーター。絶妙な語り口で聴衆を唸らせました。「ただ、長田のチューバが落ちまくってたな。あれは村中の方が良かったのかな。」と浅井さん。

ウエルカムコンサートも終わり、暗転、観客は静かに演奏者を待つ。両サイドから演奏者入場。観客拍手。全員そろい、今度は小澤先生、拍手の中入場。

ニューイングランド賛歌(曲の解説などはハイパーリンクで飛んでください)

トランペットの出だしが緊張のせいか硬い。テンポ感も揃ってなく、少し不安の立ち上がり、しかしファンファーレのあと、木管がゆったりと、やさしくテーマを歌いだしたところで安心。ほんとにたっぷりと豊かに木管が歌う。気持ちがいい。最後のクレッシェンドが圧巻。うれしくなる。

演奏終了後、司会の岩崎さんが「あけましておめでとうございます」と挨拶。ニューイングランド賛歌と次の「ラ・グラン・マッシュ」の解説。

ラ・グラン・マッシュ

テーマの休符の表現が難しそうな曲。良く溜めて演奏しているが、感じ方に少しばらつきがある。ちょっと心配したが、セカンドテーマをクラリネットがゆったり、たっぷりと歌ってくれてホッとする。神大のクラリネットはすばらしい。同じようなテーマが何回も繰り返され、最後にパイプオルガンも加わり、壮大に展開していきました。

演奏後、コンサートを聴きに着ている作曲家を紹介。できましたら、すぐに指揮台を振り返って作曲家を紹介するのでなく、ワーと1回拍手させてから作曲家を紹介した方が、間が良かったのではないでしょうか。

トランペット協奏曲変イ長調

作曲家はアルメニア地方の方だそうです。

ソリストは全国大会出演順位1番という緊張感の中、課題曲冒頭のソロを見事に演奏した子だと思います。間違ってたら、扇君指摘してください。

コンクールの時も思いましたが、この子の音色は、とてもやさしくて癒される音です。難曲を平然と演奏するところもすばらしい。吹奏楽会のナカリャコフといったところ。おみごとです。

演奏後、拍手の中、小澤先生と握手する姿が、はにかんで初々しい。

吹奏楽の為のバラードT

兼田先生が亡くなられてから毎回1曲づつ先生の曲を取り上げてます。兼田先生の曲の美しさ、やさしさがにじみ出て、とてもすばらしい演奏です。今後も、必ず兼田先生の曲を取り上げて行ってほしい。こんなに深く表現できるのは小澤先生しかいない。

第一部の全ての演奏が終了しました。しかし、拍手が鳴り止みません。

休憩

ロビーに出ると、太田夫人、長島夫人と会う、二人とも現役の時と変わらない美しさですね。浅井さんは昨年の定期演奏会CDを買いに走る。

ハリソンの夢

この日一番印象に残った曲です。パーカッションが時を刻んで迫ってきます。色彩感もあざやか。チェロも参加。オーボエ、ホルンのソロが印象的、金属的なパーカッションの音、金管のシンコペーションが曲を感動的に盛り上げていきます。最後はユニゾンで見事なクレッシェンド。

歌劇「ポーギーとぺス」より交響的絵画

最初のパーカッションとコールアングレのソロがアメリカの匂いを漂わす。サマータイムのテーマを、まったりと歌う。サックスすばらしい。バンジョーも雰囲気出してました。テンポ感、もっとジャズ臭くしてほしいと思うのは私だけか。

演奏後、指揮者、司会者、パイプオルガン奏者に花束。

アンコール

先生、客席を向いて、アメリカのマーチ王「スーザ」のお勉強。

「スーザを知ってる人」「ハーイ」

ゴールデンジュビリー

とても珍しいスーザのマーチだそうです。私も初めて聴きました。

終了後、拍手の中、エレキギターとベースが参加。この入場を見ながら小澤先生が観客に

「この段取りを見たら、次の曲 分かってしまいますね。でも、今日はいつものより長いバージョンです。」

美空ひばりメドレー長いバージョン

各パート、ソロをスタンドプレーで演奏。美空ひばりのメロディーに前の席のお父さん、身を乗り出し、体を揺らして演奏に酔いしれている様子。

星条旗よ永遠なれ

何人か現役の皆さんが泣いている。いよいよ最後なんですね。フルートの女の子も涙が止まらない。つい、最後の学生指揮者として涙を流しながらエンディングを指揮をした自分を思い出し、もらい泣きしそうになる。

ピッコロのソリのあと、左右のサイドから金管とサックスが参加しステージ前に広がる。そして、全員スタンドプレーになり演奏。すごい拍手。現役の皆さんお疲れさん。4年生の皆さん。今日は大いに泣きましょう。

終了後

だらだらと八代さんとロビーへ、1Fで扇君と会う。相変わらず旧1万円札のような顔。そして、小野先輩。瀬尾さんともご挨拶。太田さんとも再会。おっ!地震に明るい建築家の長島さん。仕事しすぎの真っ赤な目で。「木野ォ〜、ホームページ楽しみにしてるよ〜」と激励される。

私は八代さんと酒盛り。茨城県警音楽隊の武藤先輩、熱心な創価学会員の松原さん、福井の朝日さん、パーカッションの清水さん、川部さんの話で時間を楽しみました。