2024年 第72回全日本吹奏楽コンクール 大学の部
札幌です 北海道です 何年ぶりでしょうか と 自分のHPで見てみると
ここです9年前でした
万一の雪に備えて駅から地下道直結のホテルにしました チェックイン後 この近く徘徊すると 若い人の何と多いことでしょう 私は岐阜市なので駅から自宅まで通りすがりの人は ほとんど年金生活者 なんです
年金はありがたい
なぜ札幌市に若い人が集まるのでしょうか
そこでホテルの人に聞いてみると、北海道の大学は札幌市に集中してるので どうしても北海道中の若者は札幌市に集まるのです。とのことでした
さて お待たせしました 今回も昭和から今日に至るまで日本の学生吹奏楽界を応援する 審査員の皆さんです
田原先生
ご存知 世界中の音楽界とつながりのある先生です NHKニューステーマ作曲者の天野先生とも交友あります 世界の田原 と言われています
田原M様先生
演奏家の心を見抜く 鋭い感覚を持つ先生です 演奏家は少しの油断もできません
佐藤先生
ご存知 若大将佐藤先生 全く老けません 横浜の吹奏楽を楽器と不動産で支える心強い先生です
長島先生
若い学生さんや演奏家をこよなく愛し見守る 暖かい先生です 建築学の権威で 特に 地震 のことは 自信 あります
村中先生
ゴージャス豊荘から北海道の大地へ スケールの大きさは日本一 弦であれ管であれ低音は この人です 1978年神大全国代表までの指揮者
村中R先生
現役時は 粒 のそろった心地よい連打の打楽器奏者 今は 粒 のそろってまぶしく輝く お米を作ってます
青木先生(ネット審査員)
個性あふれるTp奏者 ヨシュアのラッパはこの先生で完成されました 世界の音楽家と親交があり 人に対する優しさを大切にされる先生です
木野先生
人生 楽して儲けることを目指して実行できない悲しい先生です なぐさめてあげましょう
1番 山口大学文化会吹奏楽部(指揮/松田和寛)2年ぶり11回目
課題曲3/いにしえの時から(J.バン・デル・ロースト)
1番というのは大変です 開場から開演まで30分しかないので 客席が落ち着きません
課題曲 とても爽やかなバランスのいいサウンドですで マーチのリズム感も軽快で気持ちいい 場所のせいかバスのリズム打ちが送れて聞こえてくる場面もありました 柔らかい音色で素敵でした
自由曲 ブラスのバランスがよく 聴きやすい音量で楽しめました テンポが見事に変化していくのですが拍子感もテンポに合わせて変化できるとさらによくなると思いました
勝手審査員 BBBBBBBC 勝手結果 銀賞 結果 銀賞
2番 神奈川大学吹奏楽部(指揮/甘粕宏和)4年連続51回目
課題曲3/交響詩「ローマの祭り」より 十月祭、主顕祭(O.レスピーギ/甘粕宏和)
課題曲 とても繊細です 気持ちの浮き沈みが上手く表現されています とても細かな部分まで音色や表情を追及しています フレーズとフレーズの間合いも見事 聴かせたい部分は ココ! と 印象付けるのも上手い
自由曲 課題曲同様に柔らかいサウンドです 場面の変化や切りかえも見事 中間部は多少平面的だったようにも感じましたが クライマックスへのテンポ設定やリズム表現も素晴らしい 単に荒々しい祭の表現ではなく 愛 のあるドキドキする演奏 でした
甘粕先生 最後お辞儀長すぎかな
勝手審査員 AAAAAAAA 勝手結果 金賞 結果 銀賞
余談ですが
演奏終盤から私の隣席 女子大生(らしい)人が 大粒涙で泣いてます
気になって
私「どうしましたか? 大丈夫ですか?」
女子「あまりに感動して涙が止まらないです まだドキドキしてます」
嬉しい言葉に なんとか応えたく ポケットから あんまりきれいでないクチャクチャのハンカチを出して
私「よかったら使ってください」
女子の目線はハンカチへ私「………」
女子「……」
3番 東北福祉大学吹奏楽部(指揮/荒井富雄)4年連続15回目
課題曲3/交響曲第4番ヘ短調より 第4楽章(P.I.チャイコフスキー/加養浩幸)
課題曲 しっかり裏拍を感じる気持ちいいリズムです マーチとして完璧な演奏です ドキドキしました 素晴らしい
自由曲 軽快なリズムです とっても気持ちいい 中間のオーボエのソロも印象的です
曲想に合わせてテンポの変化や 色んな場面での音色に違いが加わると さらに素敵です
頑張って練習されてきたのがよくわかる好演でした
勝手審査員 CCCBBCBB 勝手結果 銀賞 結果 銅賞
4番 龍谷大学吹奏楽部(指揮/若林義人)4年連続25回目
課題曲3/吹奏楽のための交響曲「ワインダーク・シー」より Ⅰ.傲慢 Ⅲ.魂の叫び(J.マッキー)
課題曲 表情豊かで素敵なマーチです しっかりと観客に伝わる歌い方も見事です 細部まで丁寧な演奏でした
自由曲 厚いサウンドが会場中に響き渡ります ただ私だけかもしれませんが もう少し音量を下げて演奏できないものでしょうか そこだけが気になるところでした
勝手審査員 ABAABBBA 勝手結果 金賞 結果 金賞
5番 北海道教育大学函館校吹奏楽団(指揮/三笠裕也) 4年連続29回目<
2/秘儀V 〈エクリプス〉(西村朗)
課題曲 龍谷大の爆発的な音量のあとだったので 音が薄く感じたのですが このくらいでいいかと思います
フレーズが切れてしまうところがあって 歌と歌の繋ぎ方に工夫があれば もっと良くなると思いました
一人一人は とても歌いこんでいて 感銘を受けました
自由曲 どっきりショー でしたね 次になにが起こるのか ハラハラドキドキ でした 全団体を通じて一番印象に残った団体です ブルーレイ買ってもう一度みてみたい
勝手審査員 BCCCBCBB 勝手結果 銀賞 結果 銅賞
6番 立命館大学応援団吹奏楽部(指揮/金井信之)2年連続7回目<
課題曲3/ディヴェルティメント(O.ヴェースピ)
課題曲 軽快なリズムです 高レベルのメンバーが心ものせて細部まできめ細かなサウンドを作っていました
欠点が見つかりません 完璧です 見事です
自由曲 終始完璧なバランスで大胆に見えて繊細 丁寧に音を作っています いろんな場面を見せてくれました
部員も先生も凄い! 言うことなし
勝手審査員 AABABCBB 勝手結果 銀賞 結果 金賞<
7番 創価大学パイオニア吹奏楽団(指揮/伊藤康英)4年連続10回目
課題曲2/地球~地上の平和~ (伊藤康英)
課題曲 フレーズ間の間合いが抜群です 爆音の多い大学の部の中で とても聴きやすい音量で気持ちいい
優しく丁寧な表現で 音量に感動です
自由曲 課題曲と自由曲の間が1秒くらいでしょうか 課題曲からそのままの流れで自由曲に入り 緊張感が続きます
課題曲同様に柔らかく優しいサウンドです 日本の吹奏楽が目指すべき方向と思います
勝手審査員 ABABAABA 勝手結果 金賞 結果 金賞
8番 富山大学吹奏楽団(指揮/建部知弘)4年連続14回目<br>
課題曲4/15分の名声 ~アンディ・ウォーホルのための音楽(清水大輔)
課題曲 ちょっとだけ重たいテンポ感ですが 歌いこみが凄くて全員楽しそうに演奏してました
自由曲 これも歌いこみすぎで 後ろ向きのテンポ感に感じました ただこのバンドは日本一音楽を楽しんでます
中盤のソプラノサックス ソロは 一生懸命で泣けてきます
毎回感じることですが 私が一緒に演奏したいと思う唯一のバンドです
勝手審査員 BABCBABC 勝手結果 銀賞 結果 銅賞
9番 文教大学吹奏楽部(指揮/佐川聖二)3年連続30回目
課題曲3/交響詩「鯨と海」(阿部勇一)
課題曲 いつものことですが とても丁寧にサウンドを作り上げ メロディを歌い上げての演奏です フレーズの受け渡しが見事です 間合いも完璧 前進する音楽がきもちいい
自由曲 鯨が優しい海に包まれて自由にのびのび泳ぐ姿が目に浮かびます 佐川先生らしい豊な表現力 最後が少し荒く感じましたが 強い表現をしようという気持ちからでしょう
勝手審査員 AAABAABB 勝手結果 金賞 結果 金賞
10番 日本経済大学吹奏楽部(指揮/柴田裕二)3年連続3回目
課題曲2/フライング・ジュエルズ(J.M.デイヴィッド)
課題曲 のびのび歌っていました フレーズがもう少しつながって1つの歌になると もっと良くなると思いました
自由曲 個々の歌う気持ちがよく伝わってきます サウンドも色んな表情が出てくると説得力も増すことでしょう
それにしても柴田先生は凄いですね 無名の福工大を全国常連にして 今度はまたも無名の日本経済大を全国常連にされる どんなトレーニングをなさっているのでしょうか
勝手審査員 BBCBBBBC 勝手結果 銀賞 結果 銅賞
11番 福岡工業大学吹奏楽団(指揮/松井裕子)4年連続23回目
課題曲2/フラターニティー(T.ドゥルルイエル)
課題曲 とても優しい 心休まる演奏です。語り言葉まで感じる丁寧な表現が素敵です。
後半のブラスもなんと優しい歌声 最後の音色も素晴らしい
自由曲 血の滴るようなグロい表現をしてほしかったのですが 指揮者の性格でしょう 課題曲で見せた優しさが わざわいして悪役を演じきれなかったようです きっと優しい素敵な先生なのだと思いました
勝手審査員 AABBAABC 勝手結果 金賞 結果 銀賞
12番 信州大学吹奏楽団(指揮/荒井弘太)12年ぶり2回目
課題曲3/吹奏楽のための交響詩「ワインダーク・シー」より(J.マッキー)
課題曲 丁寧に表現する気持ちが伝わってきます 個々の歌声を感じました 音楽に対する気持ちの高い団員なのだと思いました
さすが小澤征爾音楽祭の松本です あとは全体の音色を もう1つ
自由曲 これも皆さんの丁寧な気持ちがよく伝わってきます
今回久しぶりの出演でしたが 来年も期待しています 私事ですが 毎年小澤征爾松本フェスティバルに行ってます 道中信州大学を通ってキッスイ音楽ホールに行くので 今回 全国にきてくれて嬉しいんです 素敵な音楽環境なので さらにレベルを上げて来年も全国で聴いてみたい団体です
勝手審査員 BBCCBABC 勝手結果 銀賞 結果 銅賞
13番 四国大学吹奏楽部(指揮/小川一彦)4年連続8回目
課題曲1/交響曲第1番「アークエンジェルズ」より(F.チェザリーニ)
課題曲 ほんの少しだけ リズムが滑って感じるところもありましたが バランスのいいサウンドは素敵です マーチをマーチとして拍子感だすのはむつかしいですよね
自由曲 バストロ よく聴こえました 四国で連続出場しているバンドです 毎年よくなっていますが 全体のサウンドを低音をベースに重ねていって 来年も成長したサウンドを聴きたいと思っています
勝手審査員 CBCBABBC 勝手結果 銀賞 結果 銅賞
14番 静岡大学吹奏楽団(指揮/三田村健)4年連続21回目
課題曲1/ルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲(C.T.スミス)
課題曲 よく鳴らしきっていますが マーチとして落ち着かなく 裏拍をもう少し全員が感じると 安定するように思いました
気持ちよく吹ききっていましたね
自由曲 これもよく鳴っています 細部のピッチをもう少し考えると豊かなサウンドが引き立ちます 最後まで力強い演奏でした
勝手審査員 BACBBBBC 勝手結果 銀賞 結果 金賞
15番 東海大学吹奏楽研究会(指揮/福本信太郎)2年連続15回
課題曲3/交響詩「ローマの祭り」より チルチェンセス、主顕祭(O.レスピーギ/佐藤正人)
課題曲 とても軽快で気持ちいい 細かいところまで丁寧に表現されてて さらに観客にも分かりやすく音楽をかみ砕いた工夫ある演奏 心伝わる素敵な音楽です
テンポも計算されていて ゆったり部分 早い部分と極端に変化させてるのですが いやらしくなく自然で聴きやすい とてもハッピーな気持ちにさせる素晴らしい演奏です
自由曲 大胆で繊細とは このことでしょうか とても分かりやすい表現で誰もが楽しめる素敵な表現です 計算されつくした細かなテンポ設定も見事です中盤からラストへの盛り上げ方 表現力も素晴らしい 完璧です
勝手審査員 ABAAABAA 勝手結果 金賞 結果 金賞
さてすべてが終了しました 今回は午前中に小学校があり 午後から大学と 連盟の皆様も私たち聴くだけの人間にはわからない苦労や努力もあったことと思います 北海道吹連の皆様に感謝です
来年以降も 爆音 打撃音 単純音楽が 続いていくのでしょうか 私の死ぬまでには 繊細な曲線美を表現できるバンドが増えてほしいものです
と いうことで す す き の へ