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2024神奈川大学吹奏楽部 サマコン

2024年6月14日 みなとみらいです

この辺りは昔 海だったと思いますが どんどん新しいビルが建ってきました

みなとみらいから横浜駅までを徘徊 神大みなとみらい校舎を通過して新高島駅あたりに来ました

YAMAHA

と書いたビル

中を覗くとYAMAHAのショールーム

中には喫茶室もあり おしゃれです

みなとみらいから横浜駅への区間は素敵な街になっていますね

 

大ホールに到着しOB会でQRコードのチケットをもらいました

このごろはチケットもQRコードです 携帯がないとコンサートにも入れません

席は1階中間やや下手(しもて)より

お隣は粋なダンディ八代さん

コンサートの始まる前に甘粕先生登場

 

こんばんは 」と始まり

CDの紹介 今日のコンサートのポイントを話されていました

こういう場面 とても素敵なことなのですが

今までの神大とは違う 甘粕さんの神大に来たんだ

と感じて 素敵な演出と思いながらも少しだけ寂しい

 

拍手の中 学生がステージに

コンマスが立ち上がりB♭Aチューニング

これも小澤先生の頃はなかったことです

 

1:吹奏楽のための第2組曲/ホルスト

マーチ

 リズム感よく楽しく歩きたくなるような演奏です

 甘粕さんの素敵なところは どんな曲も立体的で拍子感も素晴らしい

 マーチは前に前にと軽快なテンポで進んでいきます

 場面が変化するところもアクセントを極端に効かせて

 観客に、ここから別のシーンです とアピールします

無言歌

 寂しさの表現が深くて素晴らしい 音色感も見事です 聴かせたいポイントはリットして音楽を止める 心憎い作りです

鍛冶屋の歌

 はずむような歌が流れます 全2曲とは全く違う空気感です

ダーガソン 

 前曲の余韻の中で始まりました この4曲の全て 拍子の深さも変化させ演出鮮やか

 テーマが戻る最後の部分も歌い込みが深くて見事です 終わりもしっかり決めました

 これほど素晴らしい第2組曲は初めてです

 

司会者登場

 「ご来場の皆様こんばんは〜」

 私の敬愛する岩崎理衣様ではありません

 須山梨菜さんです 神大吹奏楽部のOBだそうです

 とても聞きやすい声質で神大ブラスに合っていて曲と曲の間をスーと静かに流れるように繋いでくれます

 岩崎理衣さんは曲と曲の間の繋ぎ方が間奏曲のように前後の曲を引き立ててコンサート全体を作り上げるタイプ

 須山梨菜さんは曲と曲の間を邪魔しないように静かにお話しくださるタイプ

 あなたはどちらのタイプがお好きですか

 

2:ブルー・シェイズ/フランク・ティケリ

 ティケリさんのところへ1週間お勉強に行かれた甘粕先生

 甘粕さんの特徴でもあるリズムの立体感が出て 流れるメロディも しっかりリズムを感じながら対話しています 哀愁の漂う見事な表現力 甘粕先生の力量に感服です

 クラリネットのソロもしびれました

 雰囲気の出ていて味付けも素晴らしい

 

3:フルートと吹奏楽のためのカルメン・ファンタジー/ビゼー(伊藤康英編曲)

 前田綾子さんです 前田敦子さんではありませんが美人だそうです

 客席からは遠かったので老眼こすっても本当は美人かどうか確信は難しいのですが、間近で見る機会の多い田原先輩が言われていたので間違いないです (こういう文章はセクハラやろか)

 音も素敵、シルクのような滑らかさがあります

 バンドもしっかり3拍子の表現ができていて きっと前田さんも吹きやすかったのではと勝手に思っています

 甘粕さんの拍子感の良さ 多彩な表現力がこの曲でも生きています

 それと、昨年のコンクールから気になっていましたが

 ハープの男の子 上手いですね

 

4:シーガル/真島俊夫

 しっとりと歌われる前田綾子さん 伴奏もソリスト以上に優しく歌っています

 音符の移り方が滑らかで 気持ちいい

 素敵な演奏に包まれる中で真島先輩のことを思い出しグッときてしまいハンカチが必要になりました

 最後のハープも最高!

 

アンコール:君の瞳に恋してる/真島俊夫

 ドラムセットが木管群の奥に位置してて 音ののキレがもう一つなんです

 セットは客席から見える位置の方が良かったとは思いますが 前の曲との関係もありますからね 難しいところです

 それにしても まだ前半なのに最高の盛り上がりです

 激しいリズムの中で前田綾子さんのソロも光ってました

 前半でこんなに盛り上がっちゃっていいのでしょうか

 

      後半

課題曲の新旧対決だそうです 古い2曲と今年の2曲の対比です

5:マーチ「カタロニアの栄光」/間宮芳生

 私は高校生の頃 間宮芳生さんの大ファンでした 

 いろんな風景が見え 時代が前後したり

 間宮さんの変化のある流れに ちゃんと演奏も表情を変え魅力的に作られていました

 

6:コーラル・ブルー 沖縄民謡「谷茶前」の主題による公共的印象/真島俊夫

 「谷茶前」 タンチャメー と読みます

 前曲のシンバルの余韻の中から曲が始まりました こういうところからも甘粕さんのセンス良さが見えます

 間宮さんとは違ったリズム表現

 優しく柔らかさも出て 最後の愛を感じる盛り上げ方が凄い

 とてもいい音楽に作られてます

 

7:風がきらめくとき/近藤礼隆

 超ソフトなスタートです

 各フレーズが とても滑らかで優しく温かい 心の底からの歌声を聴かせてくれます

 この辺りの表現力はコバケン並みです 

 小林研一郎 84歳(2024年)  ケンコバではないですよ

 

8:メルヘン/酒井格

 酒井格さんの明るい気持ちのいい曲です

 この曲も とても丁寧に作られてます

 リズムの高さも変化させて いろんな表情を見せてくれます

 計算し尽くされた演奏、ホンマ甘粕さん見事です 場面ごとに歌い方も工夫して作品の良さが十分以上に出ていました

 

9:「ウエスト・サイド・ストーリー」よりシンフォニック・ダンス/バーンスタイン(ポール・ラベンダー編曲)

 ジャズの表現も素晴らしい バーンスタインの空気を感じました

 メロディの歌いかたも甘く優しくしびれます

 各ソロも素敵な歌唱力で繋いでいきます

 イケイケのリズム感のあとは しっとり泣けるようなメロディの歌い方

 音も雰囲気も空気も変化します

 全て素晴らしい 完璧です

 

アンコール

 海

 河の流れのように

 星条旗よ永遠なれ

3曲を繋いでの演奏でした

河の流れは真島アレンジではなく兼田敏先生の方です

 

コンサート全体の流れを考えての甘粕先生の選曲でしょう

プログラムの全ての曲から歌が聞こえ、コンサート全体の作りも見事です

とても素敵なコンサートでした

会場からも「ありがとう素晴らしい」とか「良かったよ」という掛け声が聞こえました

たいていはブラボーと観客から発せられるのですが

みなとみらいは 歓声も具体的です

 

バンドの技術的な練習不足っぽいところは少しありましたが

そこを甘粕さんが音楽でひっぱり聴衆を納得させ感動に導いてくれました

 

ただ、小澤先生に教えられた私としては 小澤サウンドが薄くなり、甘粕サウンドになってきたことへの 寂しさを感じ うれしさと寂しさを両方味わった夜になりました

小澤先生に会いたいなあ

 

と思いながら 高齢者OB軍団は徘徊しながら 甘太郎 へ