♪�あれは3年前、止める、あなた、駅に残し〜♪という ちあきなおみの歌謡曲がありましたが あれは(神奈川大学吹奏楽部の演奏会)何年前なのでしょうか
えーと、えーと、それは、2020年1月です。
それ以降
2020年6月のサマコン
2020年吹奏楽コンクール
2021年1月定期演奏会
2021年6月のサマコン
と ずーとステージでの演奏会はナシ、nothing でした
印象に残っているのは2020年3月のアンサンブルコンテスト全国大会です
各地区の予選を通過し選ばれた地区の代表達、神大のアンサンブルも選ばれていました。しかし、その本選の
1週間前です。
中止が決定されたのです。
なんたる非情!
吹連の委員様も中止の決定には悩まれたことと思いますが、出場の決まっていた皆さんの落胆ぶりを想像すると悲しくなってきます。
さらに
その年の最高学年(昨年の4年生)は
合奏もできない、
大学にも入れない
ナイナイづくしの悲しい1年間だったことと思います。
神大だけではありませんが、そういう色んな思いを超えて 2021年12月26日 定期演奏会を開催できることとなりました。
学生さんはよく耐えました。それを支えてきた小澤先生、甘粕コーチ中村コーチなどの指導者のみなさんも。よく部員を支えてくれました。
演奏の始まる前から 大拍手です この日を迎えることができ、私も嬉しいです。
と、いうことで 明和テレビ実況中継をスタートいたします。
場所はミューザ川崎
初めて行くホールです。音符を描いた楽しそうな外観です
中に入るとエスカレーターで登って入口となります
ここで久しぶりにOBの皆さんとご挨拶。普段は1年に3回くらいあっているのにコロナでお会いすることもできず2年ぶりとなります。
懐かしいトランペットの、あ、いや、クラリネットの猪爪(わかる人だけわかっていただければ幸せです)。
中に入ると楕円形のホールです。ステージの後側にもたくさん席が並んでいて、その場所で良い音が聴けるのだろうかと心配になります。
私の席は2階中央より上手(客席を見て右手)側で、隣はダンディ八代さんと永遠の若大将佐藤部長。
さて時間です。両サイドから部員が入場、会場から拍手です。こういう雰囲気を現役の皆さんは2年間味わうことができなかったんですよね。
司会は私の大好きな岩崎理恵さん
1:サン=サーンス「英雄行進曲」
ホールの残響が長いです。余韻の楽しめるホール、良い音は気持ちいい感じが長く続き、そうでない場合はそうでない感じが長く続く。演奏家には怖いホールのようです。
2:ドビュッシー ノックターンより「祭り」
私たちが39名で金賞を受賞した曲です。できましたら理恵様その辺りのことも紹介いただければ嬉しいのですが、もう半世紀も前の話ですものね。
オーボエのソロのところは宇留間を思い出し、バスクラのリズムを刻むところで館脇(歯)を思い出し、ファゴットのところで当時の自分の心境を思い出しました。
懐かしいです。
3:伊藤康英 「ピース、ピースと鳥達は歌う」
2018年に創価大学がコンクールで演奏され、とても印象に残っている曲です。ドラマチックな物語的音楽。
指揮者は中村コーチに変わりました。ObとTbのソロ 頑張ってくれました。その後の悲しみが伝わるように歌ってくれればとも思いましたが淡々と歌うことによる効果を考えてのソロだったのかと思いました。後半にかけてスタンドプレーもあり中村コーチが劇的に音楽を作ってくれました。
4:尾方凛斗 吹奏楽のための「幻想曲」〜アルノルト・シェーンベルク賛
ついにキラネーム世代の作曲家が出てきました。私たち昭和時代には“凛“とか“斗“とかの字の名前はありませんでした。ネットで調べると1995年生まれ、ウインドウズ95を発売した年です。このように挑戦的な技法で作曲される若い人が多く出てこられい いい曲を作っていただきたく思った次第です。曲は特殊効果的な演奏法もありましたが小澤先生は、そのところを不自然に感じることなく自然に溶け込ませる演奏で難曲を表現してました。
5:高昌帥 吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より
フルートの語り方が素敵です。コンクールの時よりオーバーめの表現でコンサート風に少し作り替えているのでしょうか、または、コンクール後この曲をまったく練習してなく感性に任せてぶっつけ本番だったのでしょうか。
たぶん、小澤先生の性格なら後者かな。
休憩
いつもの皆様と雑談、途中で浅井さんに「灰皿は舐めてもいいくらいに洗うんだ」と叩き込まれた庶務の猪爪くんも加わる。
6:アルフレッド・リード「十二夜(御意のままに)」より
指揮者は甘粕コーチ、ワルシャワ吹奏楽指揮者コンクールで第1位になられたこと、ポーランド陸軍音楽隊が選ぶ最優秀指揮者賞も受賞されたことの喜びを語られました。
メリハリの効いた明るい演奏でした。
7:ショスタコーヴィチ 交響曲第5番ニ短調より
吹奏楽ではよくあることなんですが、2楽章と4楽章だけというのは、この曲を知ってる人は、音楽に入りにくいかもしれませんね。
シンフォニックな素敵なサウンドで満足しました。
花束贈呈
ここでマイクをとり、小澤先生がコロナでの苦労話を淡々と語ってくれました。練習会場もなくズームで合奏したこと、昨年の4年生の辛い1年間のことなどを。コロナ禍で部員をまとめるのは最高学年として苦しかったことと思います。
そして
「東日本は今日もいい天気ですが、西日本は大雪です、ここに雪をふらせることはできないので、年配の方ご存じのこの曲で」ということで
アンコール
中田喜直作曲 真島俊夫編曲「雪の降る街を」
真島先輩 こういう曲も編曲されていたのですね、ゆっくりと語るように歌ってくれました。優しく柔らかく丁寧な演奏で気持ちよかったです。
小澤先生「えー、ここで終わりです。というと石を投げられそうなので、、
いつもの美空ひばりと星条旗でした
演奏中、部員の目から涙も見えました。コロナでとても辛かったことと思います。
昨年の4年生は合奏どころか学校にも入れず、全く1年間ステージに上がれない辛い思いをされたことでしょう、その思いも込めての定期演奏会 最後の曲です。
ピッコロも鮮やかに決めてくれました。
本当に苦しい2年間だったことと思います。もし私がこの時期に上級生だったら部員をまとめることができただろうか、このような素晴らしい演奏ができたのだろうか、などと思いました。
現役の上級生はよく頑張りました。褒めて褒めていっぱい褒めてあげたいです。
そして、コーチや小澤先生にも大感謝です。このような異常事態の中で指導法などもご苦労多かったことでしょう。
会場にきてくれた皆様にも感謝です。
ありがとうございました。
今回 どうみても 一部の人しかわからない、一部の人でもわからない文章の塊でしたが、どうぞお許しください。
演奏会が再開できたことで嬉しくて、感情のまま書き連ねてしまいました。
2022年以降は、このまま平穏にサマコンやコンクールを迎えれることを願う限りです。
皆様 2022年6月 サマコンでまたお会いしましょう!