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2021年 全日本吹奏楽コンクール 大学の部

令和310301450分 香川県レグザムホール

コロナ禍で危ぶまれたコンクール

なんとか開催できました 関係者の皆様のご努力に大々感謝いたします

出場する皆様も私たちが経験したことのない環境の中、練習方法など私たちには分からない工夫やご苦労があったことと思います。

 

全てを乗り越えての全国出場です

 

なので出場される全ての団体に感謝し声援を送りたいです!

 

無観客というのは残念ではありますが 初めてのネット中継、客席で聴くのとは違った景色が見えるかもしれません

 

まず最初に植田薫様の挨拶です とても澄んで聞きやすいお声です 

次に審査員の紹介です。フルートの渡辺さん(新日本フィル)以外はプロ吹奏楽団の先生です

 

1:中国代表 広島県 広島大学吹奏楽団(指揮/榎並谷友貴)

 課題曲4/復興(保科洋)

無観客なのでステージ上の「椅子あと3つ」とか「譜面台たらない」とかのステージ上の声がよく聞こえます

 

広島大学は、もう名門と言って良いかと思います 過去の金賞の演奏も素晴らしく私の耳に残っています。何よりバランスの良い綺麗なサウンドが魅力です

 

課題曲のマーチは 後ろ体重のようなリズム感になっているように思いました。前に進むという意識があればもっと気持ちよかったと思います

 

自由曲もリズムが重く感じます。しかしラストの場面がとても見事に歌い込まれてとても感動的でした。最初から最後まで音のバランスを保つ模範的演奏でした。

 

勝手審査員(今回は私だけです)C 結果 銅賞

 

2:東京都代表 創価大学パイオニア吹奏楽団(指揮/伊藤康英)

 課題曲3/無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調より シャコンヌ(J.S.バッハ/伊藤康英)

 

名門創価大学です。指揮者は「ぐるりよざ」などで有名な作曲家

 

課題曲 各人身体を揺らしながら心の入った演奏。なんと優しくやわらいサウンドなんでしょうか、テンポ設定が抜群で立体感溢れる表現。

フルートのトップの子が目をまんまるに大きく広げて精一杯吹き込んでます。リズムの感じ方も気持ちよく音のバランスも素晴らしい場面の転換も見事でキレも良く流れもきれいで幸福を感じる素晴らしい課題曲でした。

 

自由曲も最初のTb、優しく丁寧な演奏です。Tb全員女子です。カスタネットの男子も真剣な表情。テンポ設定が見事でドキドキです。

豊かなサウンドで説得力のある演奏、音色感も変化させ細かく細かく音楽を突き詰め私の心にズンズンと迫ってくる見事な演奏

ィナーレの力強さに大感動です 最後の最後まで気を抜かない迫眞の演奏でした

 

勝手審査員 A 結果 銀賞

 

3:四国代表 徳島県 四国大学吹奏楽部(指揮/小川一彦)

 課題曲4/鳳凰が舞う 〜印象、京都 石庭 金閣寺(真島俊夫)

 

課題曲、ゆったりとしなやなに進むリズム感が気持ちいいです。時々音の最後の処理が荒くなるところがありましたが、全ての音をきっちりと演奏するのは難しいですよね

 

自由曲は音楽をしっかり重く作り込まれて素晴らしい。自由曲も時々音の処理が雑っぽく感じるところが見られましたが、初めて四国大を聴いた時に比べて数段レベルが上昇していて来年も楽しみになってきました。

 

勝手審査員 B 結果 銅賞

 

4:西関東代表 山梨県 都留文科大学吹奏楽部(指揮/北口智宏)

 課題曲5/復興(保科洋)

 

課題曲はそれぞれの思いが統一されてないようで 全体で1つの音楽を作り上げることができればと感じました。

 

自由曲も統一感がもう1つで一生懸命歌うあまりに力みを感じるサウンドでした

各人の歌い込みは素晴らしく これがまとまればもっと良くなることでしょう。

 

それにしても都留文科大学は私の学生の頃からコンクールで争った伝統の大学です

今日はこの大学の演奏を聴けて懐かしくも嬉しい気持ちになりました

 

勝手審査員 C 結果 銀賞

 

5:東関東代表 神奈川県 神奈川大学吹奏楽部(指揮/小澤俊朗)

 課題曲5/吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より 衝動、情緒、陽光(高昌帥)

 

課題曲、クラリネットから始まるメロディがこの後のさまざまな展開を想像させる。ものすごく緊迫したサウンド。打楽器の侵入具合がいい。マリンバやグロッケンでバチをひっくり返しての連打が緊張感をさらに高めTbの空気音も効果的だ。他の団体で この辺りの特殊奏法がなんのために書かれているのかわからなかったが、この演奏を聴いて「なるほど」と納得させる。

ホルンの呼び声からスネアが呼応し、みんなを引き連れて迫ってくる。

どんどん近づいてくる、近づく近づく ブルブル身体が震えてくる、怖い、怖い、逃げなくては、、低音も加わりさらに迫力を増して迫りくる。最後はスネアの迫眞の連打が続いて曲が終わりました

 

自由曲 フルートのソロがこの曲全体の意図を伝えてきます。ハープが雰囲気を彩る。

ブラスのファンファーレで場面が展開し、ピアノにつなげる。

ピアノ、ティンパニ、ファゴット、クラ、ブラスと音が広がり、生きることに対する不安な気持ちを表現する。

再びピアノが入り怪しげな展開、そこにブラスやドラムも参加

サックスの怪しげなメロディから再び生きていく上での辛く苦しい道のりを感じ、それがブラスのファンファーレまで繋がっていきます。

情緒の場面では木管の優しいメロディが心に浸みてきます。とても熱く愛のこもった歌い方、その優しさに涙が出てきました。ピチカート部分の演奏が吹奏楽の表現とは思えないほど見事です。こういう超難度の表現をさりげなく演奏するところが素晴らしい。そこにフルートがのり、再びブラスへと導く。

最後の歌い上げるところで小澤先生の表情を見て嬉しくてたまりません。例年の客席から聴いてる時には見ることができないネット中経だから見れる場面です。

2年間の思いを込めてブラス隊が歌い上げる。ティンパニの子の真剣な表情がアップされる。「頑張れ!」と心の中で叫ぶ私、

ぐんぐん盛り上がった場面でシンバルが全員の気持ちを込めた1発で曲が終わりました。

大ブラボーです。

最初から最後まで神大サウンドが会場に響き渡ったことと思います。

練習時間や期間が短く、とても心配していましたが 素晴らしい演奏をしてくれた後輩たちに感謝です。ありがとう後輩たち! ありがとう先生、コーチ!

うれしーー!

おーーーっと、すいません

ものすごく神大びいきの解説になってしまいましたが 他団体の皆様がもし読まれたなら許してください。2年間のいろいろな思いもあるのです。

 

勝手審査員 A 結果 金賞

 

 

6:関西代表 京都府 龍谷大学吹奏楽部(指揮/若林義人)

 課題曲5/ブリュッセル・レクイエム(B.アッペルモント)

 

強豪揃う関西地区の代表です。関西はとてもかわいそうです。せめて2団体出してあげてほしい。

龍谷大にいつも思う音量の大きさが、ネットでも伝わってくるのは なんででしょうか、これほど指揮者を含め高度の技術を持つ団体です。音の強さをもう少し考えていただきたく思うのです。

 

課題曲では振りかぶって叩く大太鼓 ほっぺをいっぱいに膨らまして演奏するホルンの子が印象に残ります 最後のスネアの子の迫力がすごく伝わってきました。

 

自由曲は青森以来の2年ぶりです 課題曲と自由曲は趣の異なる曲なのですが リズムの感じ方が同じに聴こえてくるのです 迫りくるリズム、楽しいリズム リズムの感じ方も曲想によって変化させるのは難しいことですけど このバンドならもっとできると思います。

 

課題曲も自由曲も見事なアンサンブル 場面展開もはっきりと私たちに伝わってきます。素晴らしい演奏でブラボーです

 

勝手審査員 A 結果 金賞

 

7:北海道代表 北海道教育大学函館校吹奏楽団(指揮/三笠裕也)

 課題曲1/マルコム・アーノルド・ヴァリエーション(M.エレビー)

 

課題曲はリズムの刻みがほんの少しだけ不安定に感じましたが音楽的な揺れなのでしょうか。できればしっかりと刻んで足踏みしながら前進し その中で揺れる思いを表現していただければもっとよくなることと思います

 

自由曲はみなさん楽しそうに歌われてて指揮者も表情豊かで気持ちのいい演奏でした。

できればブラスに対して木管の人数を増やすとさらに良いサウンドになると思います。

 

ここも名門で私が現役の時に私たちの演奏の前の順番で舞台裏で聴いていたことを思い出しました。 

 
勝手審査員 C 結果 銅賞

休憩

 

8:九州代表 長崎県 活水女子大学吹奏楽部(指揮/三好直英)

 課題曲4/キリストの復活〜ゲッセマネの祈り(樽屋雅徳)

 

課題曲、明るくきらびやかなサウンドです。音作りが上手く気持ちがいい。フレーズの最後の音が時々短く感じるところがあります。次のフレーズに繋げる気持ちをあと少しあるともっといいと思いました。11人が音楽を知っていて深く表現されています。とても素敵な作り方でブラボーです

 

自由曲も綺麗なサウンドで素晴らしい。これもフレーズの最後の音の処理に短く感じるところと、まっすぐの音にも拍子感や物語を語っていただけると感動が増すことでしょう

このバンドは全国初出場の時から注目しています。活水サウンドファンです。

 

勝手審査員 B 結果 銀賞

 

9:東京都代表 東海大学吹奏楽研究会(指揮/福本信太郎)

 課題曲3/バレエ音楽「三角帽子」より 粉屋の踊り、終幕の踊り(M.de.ファリャ/石津谷治法)

 

指揮者の福本先生はご存じサウスポー 

 

課題曲 柔らかく優しいサウンドです。リズムの表現が鮮やかで気持ちいいんです。

時折画面が指揮者に変わるとものすごく表情豊か、多分演奏者は顔を見てるだけで指揮者の意図を感じることができます。

こんな楽しい課題曲があったのですね 弾けます!飛びます!叫びたくなります 大胆なサウンドの変化 すごく楽しい。歌がどんどん引き継がれて広がっていきます。ウキウキの課題曲、ブラボーで

 

自由曲 選曲が課題曲からの流れがよく、同じ作品の2部構成で課題曲が第一部、自由曲が第二部とつながっているようです。

課題曲同様にダイナミックな表現、躍動するリズム。画面を見るとスネアの子の怖いくらいの真剣な表情、対比して指揮者の弾ける笑顔、pの場面でもしっかり刻まれるリズム。たのしーー!

指揮者と一緒に踊りたくなります。柔らかい歌い方もあり激しいリズムもあり どんどんどんどん迫りくる音楽に私の心臓はバクバクです。

最後のドラのキレがすごい! 終わってほしくない、もっともっと続きが聴きたい。

帰らないで もう一度聴かせてぇーー

ブラボーブラボー すごい 楽しかったぁ!

 

勝手審査員 A 結果 金賞

 

 

10:北陸代表 富山大学吹奏楽団(指揮/建部知宏)

 課題曲4/組曲「惑星」より 木星(G.ホルスト/建部知宏)

 

課題曲 ゆったりとしながらもしっかりリズムを刻み小気味いいテンポ感です。時々フレーズが途切れそうになるところがありましたが音楽としてちゃんと語ってくれて楽しい演奏です

 

自由曲も音の処理に少し課題も見えましたが音楽的に楽しめる演奏です。音磨きをさらに進むともっと嬉しい演奏になることでしょう

建部先生は駒澤大学の頃から注目されていて課題曲ディスコ・キッドでは楽器を持ち替え見事に演奏されていたことを思い出しました。もう45年も前の話なんだなあ

 

勝手審査員 B 結果 銀賞

 

11:九州代表 福岡工業大学吹奏楽団(指揮/松井裕子)

 課題曲5/交響曲第4番より(D.マスランカ)

 

ここも名門です このバンドが25人で全国初出場した時を覚えています。丁寧にサウンドを作られてて気持ちのいい演奏でした。当時は柴田先生。

 

課題曲 みなさん真剣な表情で演奏されているのが画面に見えます。この難曲を見事に演奏されていますが、音楽的に伝えるのは難しいですよね

 

自由曲も11人は高いレベルで見事に演奏されていますが、音楽的に楽しめるには全体で1つの主張が伝わってくるかどうかと思います。まあ、そこが難しいのですよね

 

勝手審査員 C 結果 銀賞

 

12:東北代表 宮城県 東北福祉大学吹奏楽部(指揮/荒井富雄)

 課題曲1/巨人の肩にのって(P.グレイアム)

 

このところ目まぐるしく全国出場団体が変わる東北地区。それだけレベルが拮抗しているのでしょう

 

課題曲 リズムの刻みが大まかなところがあって、落ち着かない感じはありましたがサウンドは綺麗で洗練されていいました

 

自由曲 ブルックナーの曲が始まったのかと思いました。重厚なサウンドで気持ちいいです、しかし音の弱い部分になると別のバンドのように薄いサウンドになってしまいます 音楽の流れも時々止まってしまったように感じるところもありましたが 圧巻のサウンドが印象的ないいバンドです

 

勝手審査員 C 結果 銀賞

 

13:東海代表 静岡大学吹奏楽団(指揮/三田村健) 17回目

 課題曲4/交響曲第4番「尽きせぬ想ひ」より 第3楽章(長生淳)

 

私たちの頃の東海代表は沖先生率いる三重大学でした。でも今の常連は静岡大ですよね

指揮者の三田村先生も長く指導されてます。風貌が神大終身名誉会長で元浜松工業高校や浜松商業高校を指導されて遠山さんに似てきたように感じます。

 

課題曲 洗練された素敵なサウンドと個々の高い技術を感じます。時々メロディを丁寧に捉えずぎて後ろ体重のマーチになってる場面もありました。

 

自由曲 三田村先生は長生作品をよく取り上げてみえます。私も長生作品はとても好きなのですが、音楽表現のものすごく難しい曲が多いですよね、この曲もただ単に演奏するだけでは何も感じなく、深く深く掘り下げた表現が必要でここができるかどうかが難しいですよね。

なんとなく長生作品といえば文教大の佐川さんの深く素晴らしい演奏を思い出してしまうんです。

 

勝手審査員 C 結果 銀賞

 

来年は北九州だそうです。表彰式はコロナの関係で無し 1930分からネットを見てほしいとのことでした。

 

コロナの中 よく頑張ってコンクールを開いていただきました。

 

吹奏楽連盟の皆様に大感謝です

 

全国大会まで来てくれた大学の皆様全てに感謝です。

 

思うように練習もできなかったことと思います。早くコロナの状態を脱して 普通に練習ができ、コンサートもできるような状態に戻ってほしいと願いを込めて 明和テレビの中継を終わります

こんな拙い素人感満ち溢れた文章を読んでくれた皆さま ありがとうございました