2004年神奈川大学吹奏楽部サマコン 本文へジャンプ

今回も、当日来れなかった神大吹奏楽部のファンの皆様、OBの皆様へ実況形式でコンサートの模様をご報告いたします。


私が会場に着いたのが13時を少し過ぎたところです。売り切れで当日券がないにもかかわらず70人くらいの人が並んでます。神大のコンサートでは、チケットを買っても当日事情で来れない人のチケットを買い取って、それを、当日来た人に買ってもらっているのです。そのチケットを期待して並んでくださっている皆様、ほんとうにありがとうございます。


いつものように、OB会受付へ、そこで、髭の扇君と、貫禄の佐藤さんに会う。席に着くと、両隣に、今でも学校で吹奏楽の指導をしている玉川さんと、井上君。玉川さんが、コンクールで小澤さんが審査員のときがあったことや、真島先輩が審査員になったこと。真島さんの講評には、「ごぶさたしてます、お元気でしたでしょうか・・・」と、演奏のことは書かずに、お手紙のようなものをもらった。学生に何といっていいか困った。と話してました。真島先輩。演奏のことも書いてあげてください。


歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲 /O・ニコライ

舞台の両袖から、演奏者が入ってくる。お客さんが拍手で出迎える。全員が揃ったところで小澤さんが登場。何か口を動かして歌っているようだ。観客は拍手で出迎え、指揮台でお辞儀をしたところで、拍手の波が一段高くなる。小澤先生、まだ口を動かしている。

緊張の中、木管高音のユニゾン。そのなかに木管低音部からメロディが流れる。肩の力が抜けるようなやさしい音。木管のアンサンブルが続く。綺麗なメロディが揺りかごを揺らすように流れる。最後はさわやかなテュッティで終了。

ここで、司会者が登場。司会者は鴫原美香さん。国立音大出身のようだ。

「みなさん、こんにちはー」-拍手-「私たち神奈川大学吹奏楽部は今年の4月に45名の新入部員を迎え、現在131名の部員で練習に励んでいます。」

45名の新入生とは、すごい時代になったものです。私が4年の時は、部員全員で39名という時がありました。隣の井上君はそのときの1年生で、良くがんばってくれたことを思い出しました。


コリアンダンス /高 昌帥

低音がリズムを刻んで始まりました。韓国風のリズムではなく、ちょっとおどけたバレエ音楽のような感じです。そのリズムを中音が受け継ぎ、盛り上がってテュッティに。そして、フルートが3拍子で4小節ほどのテーマを静かに奏でる。そのテーマがいろんな楽器に受け継がれる。ひとつのメロディに対して、異なる編曲を重ねる。何回も同じテーマを聴かされ、ラベルのボレロのような不思議なムードになっていきました。次に、コールアングレが違うメロディを奏でる。すごく艶のある演奏。ソリストは昨年もヨーロッパ遠征やコンクールで見事なソロをしていた子だと思いますが、歌い方が一段と色っぽくなったと思います。この後、また先ほどのテーマが繰り返され、次第に激しくなっていく。という感じの曲でした。

このあと今年の課題曲を4つ演奏しましたが、4つともまったく印象に残っておりません。一生懸命演奏して、完成度も高かったと思いますが。やはり、曲がつまらないのかな。


休憩

フロアをうろうろしていたら、田原先輩と、長島夫人に会う。長島夫人の隣にはモデルさんのようなご令嬢がいました。席についてからは、お隣の人と老眼の話で、演奏を待ちました。年は取りたくないねぇ。


スーザ生誕150周年記念としてスーザのマーチを3曲

忠誠

この曲は、6/8拍子と記憶していますが、2拍子のマーチとの違いをちゃんと表現してました(当たり前ですね)。途中トランペットのファンファーレをスタンドプレーで演奏。最後はトロンボーンもスタンドプレーで、第2部のオープニングとして盛り上げてくれました。

終了後、小澤先生が苦笑いのような笑みでお辞儀。


神秘の殿堂の貴族たち

スーザが古代アラビア教団の団員になったときに作曲を依頼された曲のようです。フリーメーソン関係の曲。


ゴールデンジュビリー

たしか、今年の定期演奏会のアンコール曲だったと思います。きらびやかなマーチです。


ミュージカル「ミス・サイゴン」より/C.M.シェーンベルグ

鍵盤とクラリネットが川のせせらぎを思わせるリズムで始まりました。そして、オーボエが悲しくテーマを奏でる。クラリネットがそのメロディに応える。そしてうねるように曲が盛り上がっていきました。そのあと、ファゴットがマーチの始まりを演奏。楽器が重なり、兵隊が近づいてくるような感じになる。次に場面が展開し、ラブロマンスのようなテーマが流れたと思ったが、すぐに、あわただしく曲が変わり、激しくなる。多分ヘリコプターの登場するところだと思います。ここら辺の変化するところを、もっと大胆に艶っぽく演奏してほしかった。そして、最後まで盛り上がっていきました。

今年の定期と同じように、メインの前にドラマチックな曲をもってきました。

司会者が、ここで来年の定期演奏会と年末のアメリカ遠征を報告。


交響曲第4番よりフィナーレ/チャイコフスキー

ご存知の曲。オーケストラで激しい曲を吹奏楽で聴くと、もっと激しくなりますね。玉川さんとも話しましたが、音量でも全盛期の駒沢を越えたね。ロシアの色をもう少し出てほしいと思いましたが、まあいいか。


アンコール

トレドの剣/トレヴァー・シャープ作曲だと思う

トロンボーン、スタンドプレーで大活躍。8本のトロンボーンが一糸乱れぬアンサンブル。ただ、全体にリズムの感じ方も音も多少ばててきたかな。私のゴルフで言えば、ラスト3ホールくらいで、下半身の踏ん張りが利かず軸がぶれてスライス気味になってきたのと同じかな?あと少しだ。がんばれ!と応援したくなる。


美空ひばりメドレー/真島俊夫編曲

曲を始めようとしたとき、エレキのセッティングに時間がかかり、振り上げた指揮棒を降ろして、小澤先生が客席に向い

「今年のメンバーはマジメなんだけど動きが遅いんです。どうぞ皆さんのご声援で早く動くように応援してください。」 お客さん笑。

ご存知の定番アンコール。各パート、スタンドプレーでソロ。


星条旗よ永遠なれ/スーザ

定番のエンディングです。今回ピッコロは4人。前に整列して演奏。そして、いつものように、曲の途中から他の演奏者が2列で入って来てスタンバイ。最後のテーマを全員スタンドプレーで演奏。迫力満点。

演奏後拍手と歓声。皆様楽しい演奏をありがとうございます。今年はコンクールお休みの年ですが、アメリカ遠征が入り、相変わらずの多忙な一年になると思います。先生方も学生の皆さんもお身体に気をつけてがんばってください。ありがとうございました。


2004年6月1日アップ分

ことしも、神奈川大学吹奏楽部サマーコンサートの開催が近づいてきました。

 日時:2004年6月13日12時50分開場13時30分開演

 場所:横浜みなとみらいホール(大ホール)

 チケット S:2000円 A:1500円 B:1000円 P:500円 (全指定席)

 プログラム

 歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲 /O・ニコライ

 コリアンダンス /高 昌帥

 2004年コンクール課題曲より

 「スーザ生誕150周年を記念して」

 交響曲第4番よりフィナーレ /チャイコフスキー

昨年は、ヨーロッパ遠征の関係上、法人作品ばかりという珍しいコンサートでしたが、今回はアレンジ物があるようです。

私としては、「饗宴」で演奏し、好評でした「コリアンダンス」を楽しみにしております。

チケットはチケットぴあ(pコード172-232)で売ってましたが、売り切れのようです。開場を満員にするために皆で営業努力をした私たちの頃とは、違うようです。まあ、演奏も違いますが、、